JVCケンウッドは1月9日、デジタルビデオカメラ「Everio(エブリオ)」シリーズの新ラインナップ「GZ-VX895」「GZ-V675」を発表した。JVCブランドから1月下旬に発売される。価格はオープンで、推定市場価格はGZ-VX895が100,000円前後、GZ-V675が90,000円前後となっている。

「GZ-VX895」

「GZ-V675」

2モデルとも、新開発の1,276万画素・1/2.3型裏面照射式CMOSセンサーを搭載。この光の入射効率の良い裏面照射式CMOSと、F1.2の明るいレンズを組み合わせることで、最低照度1ルクスでの撮影が可能となり、暗いシーンでもノイズの少ない高画質な動画撮影を行えるようになっている。

デジタルビデオカメラとしてはワイドな焦点距離29.4mm(35mmフィルム換算時)の広角撮影に対応したレンズも特徴で、狭い室内での撮影にも適している。手ブレ補正対策としては光学式手ブレ補正のほか、「パワードアクティブモード」搭載の電子式手ブレ補正との併用で、ズーム撮影時もワイド撮影時も効果的に手ブレを補正する。

「CU-PC1」

上位モデルであるGZ-VX895の特徴として、Wi-Fi(無線LAN)接続に対応している点が挙げられる。Wi-Fi接続により、記録した動画をワイヤレスでPCへ保存できるほか、スマートフォンやタブレット端末を用いて遠隔操作が可能な「モニタリング機能」を利用できる。モニタリング機能使用時は、別売のクレードル「CU-PC1」(希望小売価格11,025円)を接続しておけば左右90度ずつのパーンニングが可能だ。

また、2012年12月発表の「GZ-E345」「GZ-E325」(と同じく、284パターンを判別する「新インテリジェントオート撮影」機能を搭載。同社独自のアルゴリズムによって、撮影シーンに応じた最適な映像処理が自動で施されるようになっている。

「ベストシーン」「いい笑顔」「顔登録人物」のマーキング機能も搭載。これらは、撮影中に手動でマーキングしておいたり、「笑顔度」の判定により自動でマーキングされたシーンだけを後でダイジェスト再生することができるというもの。

その他の主な仕様は次の通り。レンズの焦点距離は動画撮影時で29.4~409mm(35mmフィルム換算、ダイナミックズーム・オフ時)、静止画撮影時で32~389mm(35mmフィルム換算、アスペクト比16:9時)、29.4~357mm(同、アスペクト比4:3時)、撮像素子は総画素数1,276万画素1/2.3型CMOSセンサー(裏面照射型)、記録方式は動画がAVCHD、静止画がJPEG、モニターは3型・23万ドット液晶。これらの仕様は2モデル共通となっている。

記録メディアはGZ-VX895が64GB、GZ-V675が32GBのメモリを内蔵するほか、2モデルともにSD/SDHC/SDXCメモリーカードを利用可能だ。付属バッテリー使用時の連続撮影時間は約1時間15分(実撮影時間は約40分)。

サイズは2モデルともW36×D115.5×H57mm(突起部含む)で、重量はGZ-VX895が約235g、GZ-V675が約230g(いずれも付属バッテリー装着時)となっている。