さて、かんすぴの組み立ては、実のところ非常に簡単だ。スピーカーボックスには、ターミナルや内部配線、吸音材が既に取り付けてある。また、使用するユニットもフルレンジ1本なので、ネットワークも存在しない。内部配線のコードを引っ張り出して、スピーカーに接続。その後、スピーカーをバッフル板にねじ止めするだけだ。スピーカーボックスにユニットを取り付けるためのネジ穴は付いていない。付属のネジはセルフタップタイプなので、ネジを締めていくと、周囲が若干盛り上がってくる。その部分をカッターなどで取り除く必要があるが、たいして困難な作業ではない。
普通にスピーカーを組み立てるだけならばこれで終了。だが今回は少し寄り道をして、基本的なスピーカーの構造について、その違いを体験してみよう。まずは、聞き慣れた楽曲を、完成したスピーカーで聞いてみよう。どのように聞こえたのかを覚えておいてほしい。
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