アルバネットワークスは12月18日、同社のモビリティ・コントローラーの最上位機種に位置づけられる「Aruba 7200シリーズ」を発表した。2013年1月より日本で提供が開始される。販売価格は最小構成(Aruba 7210シリーズ)で306万円(税別)~。

モビリティ・コントローラーはすべてのネットワーク・デバイス、ユーザー、アプリケーション、ロケーションを認識し、Arubaの他のモビリティ・コントローラー、モビリティ・アクセス・スイッチ、アクセス・ポイント(AP)の設定と自動ソフトウェア更新を管理する。

発売されたのは、「Aruba 7210/7220/7240」の3機種で、最大AP数はそれぞれ512/1,024/2,048、最大同時デバイス数は16,384/24,576/32,768。現場で交換可能なデュアル冗長電源をサポートしており、インタフェースは、10GBASE-X(SFP+)×4、デユアルメディアポート(1000BASE-Xまたは10/100/1000BASE-T)×2、USB 2.0×1、コンソール(RS-232C) RJ-45またはmini-USB。

「Aruba 7240」

Aruba 7200シリーズは、8つのコアを持つ新しいプロセッサを採用。802.11ac向けに最適化されており、40Gbpsのステートフル・ファイ アウォールおよび暗号化機能を備えている。認証、暗号化、VPN接続、IPv4/IPv6 レイヤ3サービス、ファイアウォール、ワイヤレス進入防御の各機能を備える。802.11acへの対応は、ソフトウェアアップデートにより、行えるという。

「Aruba 7200シリーズ」の詳細

また、新たなAruba AppRFテクノロジーを搭載し、フィンガープリントによりユニファイドコミュニケーションアプリを特定し、QoSの優先順位をアプリ単位で指定できる。

新たなAruba AppRFテクノロジー搭載より、UCアプリの統計情報を取得できる

アルバネットワークス 取締役社長 松本洋一氏

アルバネットワークス 取締役社長 松本洋一氏は、「今回発表した7200シリーズは、最上位のモビリティ・コントーラとなる。Wi-Fiマーケットは非常に広がりがあり、アルバネットワークスの業績は指数関数的に伸びている。日本はスマートデバイスの浸透が早く、売上げも米国に次いで2番目に高い。アルバネットワークスは、創設時からやりたいことは一環しており、場所、人、アプリなど、コンテキストベースに最適なネットワークを提供することだ」と述べた。




米Aruba Networks プロダクトマーケティング シニア・ディレクター マナヴ・クーラナ氏

米Aruba Networks プロダクトマーケティング シニア・ディレクター マナヴ・クーラナ氏は、「現在はBYODにより、IT部門ではなく、我々がデバイスを選択し、入れるアプリも自分で選んでいる。プライベートと業務の境目もなくなり、コミュニケーションのやり方がこれまでと異なってきている。そのためIT管理者は、ネットワークの要件を変えていかなければならない。ネットワークに関して、IT部門には、たくさんのデバイスやアプリロケーションの接続、QoSの導入、BYODサービス導入の3つを望んでいる。ただ、予算の問題もある。我々のアプローチは、利用状況を把握し、使われなくなった古いネットワークをはずことによって、モビリティ・ネットワークを構築することだ。新製品は次世代のコントローラによって、5倍の規模に対応でき、AppRFテクノロジーにより、他社に比べ11倍のパフォーマンスに向上できる」と述べた。