ホームノートにちょうどよい構成

プロセッサにはIntel Core i5-3317Uを採用。4GBのメモリと750GBのHDDを内蔵し、キャッシュ用SSDは非搭載。グラフィックス機能はIntel HD Graphics 4000(CPU内蔵)を搭載するので、最新の3Dゲームを快適に遊ぶというわけにはいかないが、ゲーム用途以外ならば困ることはないという構成だ。

ベンチマーク結果は以下のようになった。Windowsエクスペリエンスインデックスのゲーム用グラフィックスは6.2と健闘しているが、プロセッサの6.9やHDDの5.9などスコア全体でHDD搭載ノートとしては平均的な値。また、PCMark 7は2581と、少し低めの値となっている。スタンダードなノートPCという印象で、実際使っていても特別にキビキビと動くという印象もないかわり、ひっかかりを感じることもない。

■Windowsエクスペリエンスインデックス
プロセッサ 6.9
メモリ 5.9
グラフィックス 4.9
ゲーム用グラフィックス 6.2
プライマリハードディスク 5.9
■PCMark 7
2581

バッテリ駆動時間については、バッテリベンチマークソフト「BBench」を使用し、「キーストローク出力」と「Web巡回」をオンにした状態で計測した。接続は無線LAN経由、電源オプションは「バランス」に設定した。

結果は3時間15分で、カタログ値の約5.5時間と比べても順当といえる。モデルコンセプト自体が「モバイル用途でガンガン持ち歩く」という方向性ではないため、実使用において特に支障が出ることはないだろう。

アプリケーションやユーティリティも充実

東芝のマシンとして標準的なアプリケーションはすべて搭載されている。写真や動画を加工したい人向けに「Adobe Photoshop Elements 10」と「Adobe Premiere Elements 10」が用意されており、写真を時系列で整理する「思い出フォトビューア」や、写真にテキストを加えて電子ブックを作れる「MediaBook」と組み合わせて活用することもできる。各種ユーティリティに加え、Microsoft Office Home and Business 2010も搭載されており、日々の利用で困ることはないだろう。

また、初心者向けのサポート機能も充実している。トラブルの診断や対応、PCごと引っ越したい時のためのツールなどに加えて、各種ナビ機能にも注力している印象だ。

レグザシリーズ録画機器との接続を行うツールを詰め合わせた「RZスイート express」にも注目したい。放送中のテレビ番組を別室で見たり、録画した番組をPC画面で見たり、本機にダビングして外出先で見たりといった使い方ができる。すでにレグザシリーズの製品を持っているならばぜひ活用したいところだろう。

高画質な映像を編集して自分用の長編映像を作りたい、最新のゲームをガンガン楽しみたい、といった特定の目的をもっているユーザーには物足りないかもしれないが、毎日PCで写真を管理したりWebブラウジング、Officeなどを軽く使いたい、というような一般的なユーザーにとっては安心して使えるモデルになっている。

製品名 dynabook T642/T6GW
CPU Intel Core i5-3317U(1.7GHz)
チップセット Mobile Intel HM76 Express
メモリ 4GB
ストレージ 約750GB SATA HDD
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
グラフィックス Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵)
ディスプレイ 14型(1,366×768ドット・静電式タッチパネル付き)
ネットワーク 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN、
IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0
インタフェース USB 3.0×2、USB 2.0×1、D-Sub、HDMI
メモリースロット ブリッジメディアスロット(SD/SDHC/SDXC/マルチメディアカード)
TVチューナー なし
サイズ/重量 約W349×D234×H25.8~30.8mm/約2.2kg
OS Windows 8 64bit
店頭予想価格 129,800円前後