新日鉄住金エンジニアリング(NSENGI)は11月15日、鹿島建設とともに洋上風力発電施設の共同施工体制の検討を開始したと発表した。これにより、風況調査にもとづく適地検討から設計・施工までトータルなソリューションサービス提供を目指すという。

同社によると、NSENGIは海洋構造物の設計・施工のノウハウを、鹿島建設は風況調査から風車支持物の大臣認定取得まで、風力発電に関するエンジニアリング業務と風力発電所の設計・施工についての実績を、洋上風力発電の共同施工体制に生かすという。

今後は、両社で1年あたり100MWクラスの洋上風力発電所を施工し、5年間で合計500MWの建設工事を目指す。

なお、両社では風車の大型化に対応して建設工事に必要な大型建設用作業船(SEP:Self-Elevating Platform)の共同保有についても検討を進めていくとしている。

洋上風力発電施設の建設イメージ