Windows 8の有用性を左右する、と述べても過言ではないWindowsストアアプリの存在。世界中の開発者が新しいマーケットとして着目すると同時に、エンドユーザーとしては、Windows 8を便利にするWindowsストアアプリはどれか、と注目していることだろう。そこで国内外を問わず、利便性の高いWindowsストアアプリをピックアップし、紹介していく。今回はTwitterクライアントである「MetroTwit」「tweeTRO」だ。





「Widnowsストアアプリ」とは?
Windows 8大百科 - 第4章 Windows 8のWindowsストアアプリ
Windows 8キーワード - 「Windowsストアアプリ」「デスクトップアプリ」とは

シンプルながらも十分な機能を持つ「MetroTwit」

猫も杓子(しゃくし)もではないが、ミニブログというカテゴリーに含まれるTwitterは、一般的なコミュニケーションツールとして定着しつつある。最近では電子メールではなく、TwitterのDM(ダイレクトメッセージ)で連絡を取り合うような場面も増えてきた方も少なくないだろう。Windows 8はTwitterクライアント機能を持つ「People」というWindowsストアアプリが備わっているものの、アドレス帳をベースにTwitterをサポートしているに過ぎず、使い勝手が良いとは言いがたい。

そこで試したいのが、Twitter専用クライアントとして開発されたWindowsストアアプリだ。現在いくつかのTwitterクライアントとなるWindowsストアアプリが存在するものの、今回は二つのアプリケーションに注目してみた。一つ目は「MetroTwit」。もともとWindows OS用の「MetroTwit for Desktop」がリリースされていたが、こちらはそのWindowsストアアプリ版だ。

デスクトップアプリ版と同じくマルチカラム型を採用しており、タイムラインのストリーミング更新や、メディアファイルのインラインプレビューといった、昨今のTwitterクライアントに求められる機能の大半を備えている。"つぶやき"もアカウントの横にある吹き出しアイコンをクリックもしくはタップするだけで、発言することが可能。画像のアップロードや写真撮影も同箇所から行える。

Windowsストアアプリとして気になるのはスナップ機能への対応だ。もちろんMetroTwitは同機能をサポートしており、同Windowsストアアプリをディスプレイの端にスナップしておけば、最新のタイムラインが自動的に流れてくるため、作業をしながら常に最新のつぶやきを確認したい場面に活用できるだろう(図01~03)。

図01 WindowsストアアプリのTwitterクライアント「MetroTwit」

図02 つぶやきもワンタップで実行可能。画像ファイルのアップロードや写真撮影も行える

図03 スナップ時はタイムラインがリアルタイムに流れてくるため、使いやすい

気になるのは画面下部(全画面表示時は左下)に現れる広告。せっかくのスナップ表示時も広告で"つぶやき"が隠れてしまうのは気になるところだ。これはWindowsストアアプリ内で有料版(400円)を購入すれば削除できる。有料版となる「MetroTwit Pro」では広告除去だけでなくマルチアカウントがサポートされるため、より使いこなしたい方は購入も考慮すべきだろう。なお、デスクトップアプリ版となる「MetroTwit for Desktop」の有償版「MetroTwit Plus」ユーザーは、同ライセンスキーをそのまま使用することで、広告除去などが可能だ(図04)。

図04 広告除去は有料版の購入が必要となる。デスクトップアプリ版の有償ライセンスを所有しているユーザーは流用することも可能だ