我々には直感的に理解できない単語が用いられることが多いコンピューターの世界。新たに登場するWindows 8を踏まえつつ、Windows OSで用いられる単語(=キーワード)を個別にピックアップし、詳細な解説をお送りする。今回取り上げるキーワードは、Windows 8でも活用場面が多い「デスクトップ」だ。

Windows 8キーワード一覧

「アプリバー(App Bar)/ナビゲーションバー(Navigation Bar)」とは
「タイル/ライブタイル(Tile/Live Tile)」とは
「スタート画面(Start Screen)」とは
「チャーム(Charm)」とは
「Windowsストアアプリ(Windows Store app)」「デスクトップアプリ(Desktop app)」とは
「エクスプローラー」とは
「タスクバー」とは

「デスクトップ(Desktop)」

デスクトップ(Desktop)

Windows 8上でデスクトップアプリを使用するための作業スペース、もしくはデスクトップ環境を指す名称。そもそもGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を採用するOSでは、現実の机に道具や書類を並べる考え方を具現化したもので、その歴史は1970年代にAlan Kay(アラン・ケイ)氏が提唱したDynabook(ダイナブック)構想までさかのぼる。パーソナルコンピューターの礎となり、パロアルト研究所ではAlto(アルト)などが開発され、その後のApple Lisa(リサ)やMacintosh(マッキントッシュ)、Windows OSへと受け継がれてきた。このGUIで現実の机をメタファー化したのがデスクトップ環境である。

Windows OSも古くからデスクトップ環境を実現化しているが、Windows 8はタブレット型コンピューターでの動作をサポートするため、タッチ操作では使い勝手がよくないデスクトップWindowsストアアプリの位置にとどめている。内部的には、以前のWindows OSと同じくエクスプローラーがシェルとして動作し、プロセスとして見ればサインイン直後から実体であるExplorer.exeが起動する仕組みだ(図01~02)。

図01 Windows 8にもデスクトップは用意されている

図02 Windows 8では、スタート画面に用意されたタイルから「デスクトップ」を呼び出す

Windows 8におけるデスクトップは、従来のアプリケーションに相当するデスクトップアプリを実行するための環境であり、その役割は以前のWindows OSと変わりはない。ただし、スタートメニュースタート画面に置き換わり、Windowsストアアプリが存在するためかデスクトップガジェット機能も廃止するなど、Windows 7のデスクトップと比べると相違点は多い。

図03 スタート画面から「デスクトップ」をアンインストールすることはできない

なお、自由にインストール/アンインストールできるWindowsストアアプリだが、デスクトップはWindows 8における存在意義の大きさから、スタート画面からピン留めを外すことはできても、アンインストールすることはできない。少なくともWindows 8をデスクトップ/ノート型コンピューターで使用する場合と、デスクトップアプリの必要性を踏まえると、デスクトップの登場場面は以前と同じく多そうだ(図03)。

阿久津良和(Cactus