新しい体験と誕生を祝う「Windows 8: The World is Ready」編
ここからはWindows 8発売直前となる25日にアップロードされたものを紹介する。「Windows 8: The World is Ready」は、世界中でWindows 8が2012年10月26日に登場し、新しい体験と誕生を祝うというコメントが付けられた映像コマーシャル。一分半と他の映像コマーシャルよりも大幅に長い構成はテレビなどではなく、発表会などのオープニングムービーとして作成されたのだろう。実際に国内で開催されたWindows 8の記者発表会でも本映像が流されている(図13~15)。
日本人では、「Windows 8: Parkour」の映像が記憶に新しいはずだ。SCANDALの「サティスファクション」をBGMにパフォーマンス画像によるピクチャパスワードや動画再生、検索といった機能を自然に紹介している。前述した「Windows 8: Best Coast」や「Windows 8: Party」に類似しており、映像をWindowsストアアプリと連動させた演出が中心だ(図16~18)。
Windows 8: Sign in with a Smileは、Windows 8のピクチャパスワードのみを強調した映像コマーシャル。軽快なBGMを流しながら、さまざまなジェスチャー操作の手順を紹介している。確かにWindows 8をタブレット型コンピューターで使用すると、タッチ操作が軽快なだけに、ピクチャパスワードの設定を行うユーザーは増えるだろう。筆者は残念ながらデスクトップ/ノート型コンピューターでしか、Windows 8を使用していないため、ピクチャパスワードというカスタマイズポイントを楽しんでいないが、本映像を見ると再び試したくなってくるから不思議だ(図19~21)。
芸術を育む「Windows 8: Artist」編
そして最後はWindows 8リリース後に公開された最新の映像コマーシャル「Windows 8: Artist」だ。以前からタッチ操作でクレヨン画や水彩画を描ける「Fresh Paint」が公開されているが、本映像コマーシャルは、同アプリを用いた親子の日常を描いたものである。未視聴の方も多いだろうから、簡単にあらすじを解説しよう。
母親がイーゼルの上に設置してあったキャンバスの上に置いたは、Windows 8がインストール済みのタブレット型コンピューター。娘はキャンバスの代わりに「Fresh Paint」を使用し、母親の顔やカラフルな虹(もしかして山かも)など自由な発想を元にさまざまな絵を描いていく。
そこに父親から「Skype for Windows 8」の着信があり、そのままビデオチャットが始まる。娘は得意げに自身の作品を見せつつも、一枚の絵で父親は怪訝(けげん)な顔をしてしまう。絵が逆さまだったのだ。即座に絵をひっくり返して、父親はようやく納得。笑みを浮かべるのである(図22~24)。
Microsoftの正式なアナウンスはないものの、今後もWindows 8に関する映像コマーシャルはしばらく行われるだろう。これまでの経緯からYoutubeに設けられた同社の公式チャンネルにアップされると思われるので、興味のある方は同チャンネルをチェックすることをお勧めする。
阿久津良和(Cactus)