変換効率に大きな差はなし、使い込んで使いやすくしていこう
かつて「日本語ならATOK」と言われた時代もあったが、とくに変換の正確さ・効率についていえば、現在ではそこまで大きな差はないように感じる。それ以外の入力支援や辞書といった補助機能も横並びになりつつあって、大きな差は生まれにくい。先に紹介したように各IMの独自機能がまったくないわけではないが、どちらかといえばそれは日本語入力の周縁部分の機能だ。
それよりも使い込んで学習機能や変換履歴、辞書を鍛えていくことが大事だろう。人が書く文章は同じ単語、同じ言い回しを用いることが多い。そういった頻繁に用いる言葉を学習しているIMを使うのが、最も変換効率が高く便利だと言える。
そういう意味では、「あのIMがいいか、このIMがいいか」といろいろ試すのは、学習や辞書強化の蓄積がしづらいため、デメリットのほうが大きい。これと決めたIMを使い続けるのが、自分のクセに合った変換をしてくれるようになるための近道だ。