Surface with Windows RT

16日に米国で予約受け付けが始まったMicrosoftの10インチ・タブレット「Surface with Windows RT」。17日には早くも、32GBモデル(ブラックTouch Coverなし)の発送予定日が「10月26日」から「3週間以内」に変わった。

Surface with Windows RTには32GBモデルと64モデルがあり、ブラックTouch Coverを同梱したパッケージも用意されている。それらがまだ残っていることを考えると、予約した消費者は、ブラックTouch Coverを避けて、カラフルなTouch Coverまたはメカニカルキーボードを備えたType Coverとの組み合わせを好んでいるようだ。

32GBモデル(Touch Coverなし)の初回出荷分が真っ先に売り切れたことから、32GBのストレージで十分と判断している消費者が多いとも推測できる。しかし、ネット上ではWindows RTの意外と大きなサイズが話題になり始めている。発端は、RedditのAsk Me Anythingに寄せられた、32GBモデルのユーザー領域に関する質問だ。それに対してSurface with Windows RT担当テストマネージャーのRicardo Lopez氏が、「OS、Office RT、たくさんのアプリを入れても20GB以上のスペースが残ります。またあなたが指摘しているように、SDカードでいつでも追加できます。アプリは保存できませんが、音楽や映画、写真はそこに収められます」と答えた。十分なユーザー領域をアピールしたものだが、Daring FireballのJohn Gruber氏などは「Surfaceに16GBモデルがない理由」と反応した。AppleのiOS 6が占める容量は1GB程度。Windows RTは明らかにiOSの数倍の規模である。「スリム版のWindowsがiOSほどスリムでないのは興味深い」とGruber氏。

Surface with Windows RTと第3世代iPadは、どちらも価格は499ドルからとなっている。低価格モデルのストレージはiPadの16GBに対して、Surfaceは2倍の32GBである。そのうちユーザー領域が20GBでも、同じ価格でiPadよりも大きなスペースをSurfaceユーザーは利用できる。しかしながら、iPadと同じ感覚でストレージの大部分をユーザー領域として利用できると思って選択すると、思わぬ容量不足に直面することになりそうだ。