CEATEC JAPAN 2012の東芝ブースでは、2013年春にリリースが予定されている4K対応レグザと合わせて、ノート型・タブレット型に変型する新型Ultrabookを1機種のみ参考出品していた。同社ブースでPCをメインとした展示はこの12.5型Ultrabookのみ。

東芝ブースの受付に咲くコンパニオンさん

壁一面にディスプレイされた12.5型Ultrabookは3台とも同じモデル

展示されていたのは12.5型のUltrabook。液晶部を180度背面に倒した後、キーボード側にスライドする形で液晶部がキーボードを覆い、タブレット型に変型する。キーボードと液晶部は分離しない。液晶はタッチパネル式で、専用のスタイラスペンも合わせて展示されている。外部インタフェースはUSB 3.0とHDMI。重量は現時点で非公開ながら、実際に展示機を持ってみたところ、1kgは超えると思われた。

ノートPC型からタブレット型に、スライド式で変型する

裏側から見たひんじ部分。キーボードの上を滑らすようにしてタブレット化する

スタイラスペンも合わせて展示

ブース解説員の話では、「薄さ20mmを切る仕様のUltrabookで、秋冬モデルを見込んだPC」という。価格やスペックの詳細も明らかにされていないが、本当に登場するとしたらdynabookの2012年秋冬モデルと見ていいだろう。

また、会場には4K(3,840×2,160ドット)対応の液晶テレビ「レグザ」の展示に合わせ、4K出力対応のdynabookも用意されていた。PC内の高解像度写真を4Kレグザに出力するデモが行われたが、近寄って見られる展示ではなかったため、4K出力対応dynabookの詳細は不明。ただし、説明パネルでは2013年に4K出力対応dynabookを商品化することが明記されており、出力にはHDMIケーブルを使用するようだ。

東芝は27日に行ったレグザの新シリーズ「J7」「Z7」の発表会で、4K出力に対応したdynabookも紹介しており、本機はその時と同じdynabookと見られる。

展示されていた4K出力対応dynabook。鮮やかな写真が出力されている

説明パネルの図解によると、出力にはHDMIケーブルを利用

コンシューマ向けストレージにも注力

そのほかコンシューマPCに関連するところでは、東芝製のHDD(ベアドライブ)を採用した外付け型HDD「CANVIO」シリーズが展示されていた。3.5インチHDDを内蔵する「CANVIO DESK」、2.5インチHDD内蔵の「CANVIO」、厚さ7mmの薄型2.5インチHDDを内蔵する「CANVIO SLIM」だ。参考出展として、日本未発表のNAS「CANVIO PERSONAL CLOUD」(3.5インチHDD内蔵)の姿もあった。

CANVIO DESK

CANVIO

CANVIO SLIM

CANVIO PERSONAL CLOUD(参考出展)

また、東芝はNANDフラッシュを組み込んだ2.5インチのハイブリッドHDDを発表しているが、そのドライブを搭載したノートPCの速度デモも行われていた。SSD搭載のノートPC、ハイブリッドドライブ搭載のノートPC、従来の2.5インチHDDを搭載したノートPCを一列に並べて、起動時間や再起動時間、マイクロソフトのOfficeスイーツの起動時間などを比較するデモだ。特別に用意されたボタンを押すと、3台のノートPCがいっせいに同じ動作を始める。以下の動画もぜひご覧いただきたい。

左がSSD、中央がハイブリッドドライブ、右がHDDを搭載したノートPC。再起動の時間を比較