パイオニアは10月1日、カロッツェリアポータブルレコーダー「XPR-900」を発表した。発売は10月下旬。価格はオープンで、推定市場価格は3万円前後。

自宅で録画した番組を、そのまま車に持ち出せるレコーダー「XPR-900」

XPR-900は、ホーム用とカー用の2つのクレイドルが付属したデジタルレコーダーだ。ホーム用クレードルには地上デジタルチューナーを1基搭載しており、ここに本体を接続した場合、シングルチューナーのデジタルレコーダーとして動作する。

ホーム用クレードルに接続すれば、シングルチューナーのレコーダーとして動作

7日先の番組まで表示できる電子番組表(EPG)での録画予約(最大50件)が可能で、録画予約では、「毎日」「毎週」「月～金」といった繰り返し予約や、スポーツ中継で放送時間が変更になった際の「延長追従」機能などもサポートしている。

ホーム用クレードルには、HDMI端子を装備しており、ハイビジョンテレビに接続すれば、ハイビジョン映像を楽しむことができる。

記録メディアはSD/SDHCカード(Class 4以上)で、SDXCには対応していない。録画方式はAVCで、圧縮率は3段階。32GBのSDHCカードを使用した場合、最も高画質なモードで約10時間、最も長時間なモードで約23時間の録画が可能だ。

チューナーはホーム用クレードル側に装備されているが、miniB-CASカードスロットは本体側に装備されている。本体をホーム用クレードルから取り外し、自動車に設置したカー用クレイドルに接続すれば、自宅で録画した番組を、自動車内で再生することが可能だ。

カー用のクレードルに設置すると、自宅で録画した番組を自動車内で再生できる

カー用クレードルに接続した場合、再生専用の画面表示となる。再生時にはレジュームきのうも利用可能だ。カー用クレイドルの出力端子は、コンポジットのみ。

なお、同社が家庭内で使用できるビデオレコーダーをリリースするのは、2008年に発売した「BDR-WD900」と「BDR-DW700」以来、4年ぶりとなる。