フールージャパン LLCは4日、オンライン動画配信サービス「Hulu」の日本進出1周年を記念して、都内で記者説明会を行った。会場ではHulu日本代表のバディ・マリーニ氏が登壇し、これまでの歩みと今後の展開について説明した。

記者説明会で登壇するHuluのバディ・マリーニ氏

説明会に登壇した同社マネージング・ディレクターのバディ・マリーニ氏は、昨年9月に日本でのサービスを開始したHuluの、この1年の歩みを振り返った。マリーニ氏によれば、同社サービスは日本でのビジネスを順調に拡大しているとのことだ。昨年12月には日本と韓国のコンテンツをラインナップに加え、今年4月にはテレビ東京とコンテンツパートナー提携し、今夏は竜の子プロダクションなどが提供するアニメ・キッズコンテンツも配信可能になったという。Huluでは現在、約1,000本の映画と10,000話以上におよぶテレビ番組の視聴が可能になっている。

新たな配給会社とのパートナーシップ提携や、対応デバイスの拡大を繰り返し順調にビジネス拡大した1年を振り返る

Huluでは現在、1,000本の映画と10,000話のテレビ番組の視聴が可能になっている

現状を説明した後で、新たなパートナーについても発表。本日より、大手配給会社ギャガ、およびウルトラマンシリーズなどで知られる円谷プロダクションの作品が配信開始されるという。フールージャパンLLCでは、今後も既存のコンテンツパートナーとの連携強化と、新たな映像配給会社とのパートナー提携を進め事業を拡大していくとしている。

ギャガ(写真左)や竜の子プロ(写真右)の提供するコンテンツもHuluで楽しめるようになった

配信映像を視聴可能なデバイスも拡大しつつある。マリーニ氏は、本日から新たに「Apple TV」に対応したことを報告した。これによりHuluのアカウントを持っていないユーザーはiTunesアカウントから簡単に登録できるようになった。決済はApple IDで行うことができるという。

Apple TVから新規登録すると、1カ月の無料トライアルが利用できる。トライアル終了後は月額980円でコンテンツ見放題サービスの利用が行える

現在、5,000万台以上のデバイスがHuluに対応している(PCを除いたデバイス数)

説明会終了後には質疑応答の時間がもうけられ、マリーニ氏が記者団の質問に答えた。現在の会員数は、との質問には「公表はできませんが、毎日確実に増えています」と報告。配給会社やテレビ局などとパートナー提携したことが、会員数が堅調に伸びた理由に挙げられるという。海外ドラマは字幕放送だが、吹き替えでの配信を行う予定はあるか、との質問には「吹き替えの要望もいただいています。今後、検討していきたいと思います」と回答した。