Lazarus is the class libraries for Free Pascal that emulate Delphi.

Lazarusプロジェクトは8月29日(現地時間)、Lazarus初のメジャーリリースである「Lazarus 1.0」を公開した。LazarusはオープンソースのPascalコンパイラであるFree Pascal向けに開発されているクロスプラットフォームのビジュアルプログラミング統合開発環境。Pascalから派生したWindows向けの統合開発環境である「Delphi」に触発されて開発されたが、Windowsの他にもMac OS XやFreeBSD、Linuxなど様々なプラットフォームに対応している点でDelphiと異なる。

公開されたLazarus 1.0はLazarusプロジェクト初のメジャーバージョンで、様々な新機能や改善が施されている。例えば、このリリースは最新のFPC(Free Pascal Compiler) 2.6で構築されており、アプリケーションフレームワークであるLCL(Lazarus Component Library)にはGtk2やWinCE、Qt向けの改良が加えられている。また、LCL-CustomDrawnと呼ばれる新たなインタフェースも追加された。

その他にもIDE周りではエディタやデバッガ、コマンドラインツールであるlazbuildなどに機能改善や強化が実施されており、Codetools/TAChart/SQLDB/ChmHelpPkgなどのコンポーネントにも手が加えられている。詳しい変更についてはリリースノートが参考になる。