トレンドマイクロは30日、同社総合セキュリティソフト「ウイルスバスター」シリーズ最新版となる「ウイルスバスター クラウド」を発表した。パッケージ版は9月7日より1年版を価格5,980円、3年版を12,800円、ダウンロード版は8月30日より1年版を価格4,980円、2年版を価格8,980円、3年版を11,800円で発売する。製品にはMac版となる「ウイルスバスター for Mac」も同梱され、1シリアルでWin/Mac組み合わせて3台まで利用できる。なお、PC同時購入版や保険&PCサポート版など幅広くラインナップする。
パッケージ版
製品名 | 価格(トレンドマイクロ・オンラインショップ価格) |
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「ウイルスバスター クラウド1年版」 | オープン価格(5,980円) |
「ウイルスバスター クラウド3年版」 | オープン価格(12,800円) |
「ウイルスバスター クラウド PC同時購入用1年版」 | オープン価格 |
「ウイルスバスター クラウド PC同時購入用3年版」 | オープン価格 |
「ウイルスバスター クラウド PC同時購入用 + 保険&PCサポート1年版」 | オープン価格 |
「ウイルスバスター クラウド PC同時購入用 + 保険&PCサポート3年版」 | オープン価格 |
ダウンロード版
「ウイルスバスター クラウド 1年版 ダウンロード版」 | オープン価格(4,980円) |
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「ウイルスバスター クラウド 2年版 ダウンロード版」 | オープン価格(8,980円) |
「ウイルスバスター クラウド 3年版 ダウンロード版」 | オープン価格(11,800円) |
「ウイルスバスター クラウド + 保険&PCサポート 1年版 ダウンロード版」 | オープン価格(6,980円) |
「ウイルスバスター クラウド + 保険&PCサポート 2年版 ダウンロード版」 | オープン価格(11,900円) |
「ウイルスバスター クラウド + 保険&PCサポート 3年版 ダウンロード版」 | オープン価格(15,980円) |
対応OSは、Windows XP(SP3 Professional/Home Edition/Media Center) / Vista(SP2 Ultimate/Business/Home Premium/Home Basic) / 7(Ultimate/Professional/Home Premium/Starter) / 8。Mac用に同梱される「ウイルスバスター for Mac」の対応OSは、Mac OS X 10.5(10.5.8以上) / 10.6(10.6.8以上) / 10.7(10.7.0以上) / 10.8。なお、同社では本製品より、製品名にバージョンをつけずにライセンス契約期間内はいつでも機能の追加、強化を行えるように進めていくほか、契約期間中のユーザーに関しては30日より無料でWebサイトよりダウンロードできる。
都内で行われた製品発表会において、同社取締役副社長グローバルコンシューマビジネス担当大三川彰彦氏は、従来ではPC単体の操作だけでよかった環境が、クラウドやアプリケーション、タブレット、スマートフォンなどのデバイスに囲まれることで、ユーザーの利便性が高まる反面、それに伴う操作の難しさやセキュリティに対するリスクなども高まりつつあるとし、このような「複雑」「面倒」「不便」「不安」を、"カンタンに"、そして"安全に"変えて行ける会社にしたい、と冒頭の挨拶を行った。
同社のコンシューマ事業においては「デバイス」(ユーザーが手に触れる多様なデバイスを保護するソリューション)、「データ」(デバイス上、クラウド上、Webサービス上のあらゆるデータの安全を確保するソリューション)、「プライバシー」(適切な相手と適切な情報を安心してやりとりできるソリューション)、「ファミリー」(子供からシニアまで誰もが安心して簡単にデジタルライフを楽しむためのソリューション)とした4つの領域を掲げており、これに呼応する形で製品やサービスを展開していく。既にプライバシーを保護するソフト「パスワードマネージャー」や、データをクラウドに保護できるオンラインストレージ「SafeSync」などが展開されているが、今回発表された「ウイルスバスター クラウド」は、同社の"デバイス"をターゲットに展開する製品という位置づけになる。
新製品となる「ウイルスバスター クラウド」には、新機能「Facebookプライバシーチェッカー」が搭載されている。同機能は、9億5,000万人(Facebook)、1億4,000万人(Twitter)ともいわれるユーザーを持つSNSでのプライバシー保護に焦点をあて、意図せずに自身の知人や友人の情報を不特定多数に公開してしまうなどのトラブルを極力減らせるようになる。従来からのクリックする前に、SNS上でのURLのリンクの安全性を示すSNSプロテクションと合わせ、SNS上での脅威や不安に対応する。
また、10月発売予定のWindows 8においても、双方のUIで有効になるWeb脅威対策やOS起動前に不正プログラム対策を行うセキュアブートへの対応などを図る。Windows 8用のアプリには、セキュリティ脅威を表示するトレンドマイクロセキュリティ脅威マップ、Webレピュテーション機能を搭載するセキュアブラウザ、紛失・盗難時の遠隔操作アプリなども予定されている。
Android OS対応スマートフォン向けには、「ウイルスバスター モバイル for Android」も発表されており、アプリのプライバシーリスクをリアルタイムに表示する機能「プライバシースキャン」など、こちらも懸念されるプライバシーリスクに対する機能が新機能として搭載されることになる。
発表会では、ゲストにモデルの山本美月さんが登場。新機能を中心にデモンストレーションが行われた。「私もFacebookを使っていますが、最近、友達の友達が表示されるのが、ちょっとこわいです。設定もなかなか難しい」と述べる美月さんが新機能の「Facebookプライバシーチェッカー」を試し、ワンクリックでチェックできるプライバシー設定をいとも簡単に実践していた。