MacBook ProのRetinaディスプレイモデルについて、13インチ版登場の噂が再燃している。また新型モデルに関する噂の続くiMacやMac Proにも新たな話題が出ており、iPhone新モデル登場を前にMac製品群からも目を離せない状況だ。
13インチ版Retina搭載MacBook Pro(?)のベンチマーク結果が出現
Retina版MacBook Proの13インチモデルに関する話題を提起しているのはMacRumorsだ。13インチ版のRetina搭載MacBook Proの噂は以前にも紹介した、その際のソースはアナリストによる最新レポートと、やはりMacRumorsが提起したMiniBatteryLogger上に出現した未知のスペックのマシンに由来するもので、今秋を目標に何らかの製品が登場するのではないかと予測していた。1カ月後の7月中旬、MacRumorsがこんどはGeekbenchに同モデルの製品ナンバーである「MacBookPro10,2」が出現したことを報告しており、今回の話題はGeekbenchに2回目の「MacBookPro10,2」が出現したというものだ。
Geekbenchはユーザー参加型のベンチマークツールであり、登録されるマシンのスペックもHackintoshのものを引用するケースがあるため、100%の信頼性を持つものではない。だが今回は想定されるスペックの範疇にあり、本物である可能性を検討する余地があるとMacRumorsではみている。スペックはプロセッサがCore i7-3520M 2.9GHz (2コア/4スレッド)、8GBメモリとなっており、GPUのスペックは不明(内蔵の可能性あり)。また12A2066の名称で呼ばれるビルドの「OS X 10.8.1」というOSを搭載しており、これは現行のMountain Lionよりもマイナーバージョンが1つ高い。MacRumorsによれば、搭載メモリも最初にGeekbenchに登場した際には4GBで、今回はそれが倍増したほか、BIOSバージョンも変化しているという。
iMacとMac Proは内部ファイルに次期製品の情報が
もう1つの噂はiMacとMac Proに関するもので、こちらはApple Insiderが報じている。Appleが提供する最新のBoot Camp Assistantのplistの中に、USBブートをサポートするモデル一覧として「IM130」「MP60」というキーワードが並んでいることを指摘している。これは「iMac13,0」「MacPro6,0」の2つのモデルナンバーを示すもので、現行モデルから1つメジャーバージョンが上がったものに該当する。これが新製品の登場時期が近いことを示唆するものではないが、「道筋は用意されている」といったところかもしれない。
なお、6月のWWDC 2012時点のMac製品一斉アップデートにおいて、iMacは対象外であり、Mac Proもマイナーバージョンアップの「MacPro5,1」の水準に留まっており、両製品とも次のバージョンアップが期待されている状態だ。なおApple Insiderによれば、新型iMacについてはより薄型の筐体に、さらにスリムになったキーボードを搭載するなど、いくつかデザイン面での変更の可能性があるという。
また前述のように、この2つの新製品では「USBブートをサポートする」ものとなる。そこから考えて、これらの新製品が両シリーズにおいて初の「光学ドライブを搭載しない製品」になる可能性が指摘されている。USBキーによるブートが可能となれば、(Boot Camp環境にも)その機能を使ってWindows 7のようなOSのISOファイルを転送して直接インストールすることが可能となる。Mac OS Xについてはすでに現行のMountain Lionがダウンロード供給されており、再インストール時にも光学メディアを要求されない。つまり光学ドライブはもはや必須ではないのだ。もしBTOによるカスタマイズが可能であるならば、スーパードライブ(DVDスーパーマルチドライブ)をオプション扱い、あるいはUSB接続の外部オプションとして提供する形態が用意されるかもしれない。