シャープは8月9日、ポータブルリチウムイオン蓄電池「JH-AB03」を発表した。発売は9月6日。価格はオープンで、推定市場価格は310,000円前後となっている。

容量500Whのポータブル蓄電池「JH-AB03」。停電時には、自動でバッテリーから電力が供給される

JH-AB03は、バッテリー容量500Whの家庭用のポータブル蓄電池だ。リン酸鉄リチウムイオン(LiFePO4)バッテリーを使用しており、2,000サイクルという長い充放電寿命を持っている。供給できる電気は、AC 100V(50Hz/60Hz:スイッチ切り替え)と、USBの5Vだ。AC 100Vのコンセントは3口、USBポートは2口装備されている。

定格出力は300Wだが、5秒間までの短時間ならば400Wの最大出力を利用でき、消費電力の大きい電気製品の突入電流にも対応できる。一般的な家庭用の蓄電池では、動作対象機器から外されている冷蔵庫も、JH-AB03では動作可能。動作時間の目安は、600Lクラスの冷蔵庫で約3時間半、ポータブルテレビで約30時間。

内蔵バッテリーは、家庭用のコンセントを使用した場合、約6時間でフル充電される。本体のACコンセントは、JH-AB03が充電中でも使用できる。通常はACコンセントからの電力をそのまま送り出すが、停電時には自動的に内蔵バッテリーの電力に切り替わる。

また、住宅用太陽光発電システムの自立運転コンセントも利用可能だ。その場合、夜間など発電が行われない時間帯は、JH-AB03から家電製品に電気を供給し、発電が行える時間帯は、太陽光発電システムからの電気を家電製品の動力と、JH-AB03の充電とに使用する。

本体サイズは、W465×D300×H439mmで、重量は約16kg。本体の下には、移動のためのキャスターも装備している。