調査会社のネオマーケティングはこのほど、全国の20歳以上の男女500人を対象に「節電に関する調査」をインターネット上で実施した。
調査は7月17~18日の2日間、同社の登録モニターのうち20歳以上を対象に、Web上のアンケート方式で行われた。
まず、「今年の夏は自宅で節電をしますか」という質問に対しては、実に83.6%もの人が「はい」と回答(【グラフ1】)。震災以降、逼迫する電力の需給状況や電気料金の値上げなどにより、節電への意識が非常に高くなっていることが窺える。
一方で、5.8%の人が「いいえ」と答えているが、その理由で上位に上がったのは、1位が「面倒だと思うから」で27.6%、2位が「我慢するのが嫌だから」で24.1%。世間的に節電への意識が高まる反面、大きな負担になっていることも明らかになった。また、「節電の有効的な方法がわからないから」という回答も17.2%(3位)と多かった。効果的に暑さをしのぎつつ、電力消費を抑えるにはどうすれば良いのか、一般利用者にはなかなか分からない部分も多いようだ。
では、具体的な方法には何があるのか。「あなたが実践している節電方法を教えて下さい」という質問で最も多く挙がったのは、「こまめに照明を消す」(89.2%)だった。2位が「エアコンの設定温度を高めにする」で63.6%、3位が「コンセントを抜くなど待機電力を削減する」で58.1%と、手軽でありながら従来からポピュラーとされている方法が多く挙がった。「身近でできることから」という徹底ぶりが、逆に意識の高さを裏付けているのかもしれない。その他で挙げられた例としては、「エアコンを使用しない」(37.1%)というちょっとした覚悟が必要なものもあった。
調査では、ビジネス環境についても質問を実施。「あなたのお勤め先は節電を検討していますか」という質問(【グラフ2】)に対しては、「現在、実施中」が59.4%で1位、「実施中、もしくは実施に向けて準備中」が11.2%で2位と、7割超が実施に前向きな回答となった。やはり、企業も含めて社会全体で節電に取り組もうという風潮が強くなっているようだ。
その実施策について聞いたところ、「空調温度の変更や温度設定を決める」が86.9%で1位、「使用していないエリアを消灯・空調停止する」が69.6%で2位、「クールビズの導入・拡大をする」が48.9%で3位となった。
節電意識が高まる一方で、「3.11の震災以降、節電を求められる機会が増えましたが、不便を感じることを教えてください」との質問に対しては、「空調が効いてないこと」が40%で1位となった。やはり、空調は体調にも影響が大きいだけに、思い通りに使用できない点で負担を感じている人が多いようだ。その他で挙がった不便な点としては、「夜間の明かりが減り、不安」が19%、「道路の照明が消えていて、運転がしづらいこと」が11.4%と、社会インフラに関するものが多かった。
利用者の負担を減らしつつ、いかに効率的に電力を使用するか。今後も社会全体での取り組みが必要となりそうだ。