Opera’s newest Web browser introduces a new technology platform.

Opera Softwareは7月6日(ノルウェー時間)、Operaの次期リリースとなるOpera 12.50 (開発コード:Marlin)の公開に向け、Opera Nextを公開した。Operaでは、次期リリースに導入予定の機能をOpera Nextに搭載してユーザに公開する仕組みをとっている。Opera NextはOperaとは別のブラウザとしてインストールされるため、Operaと共存できる。

今回リリースされたOpera Nextでは、Clipboard APIの実装、CSSプロパティの-webkit-プレフィックスに関するサポート、キーボードイベント処理の再設計、Mac OS X 10.8(Mountain Lion)の通知センターとの統合などが行われている。

Windows 7(64bit)上で動作する Opera Next(Opera 12.50の開発版)

Clipboard APIは、Webアプリケーションからコピーやカット、貼り付けといったクリップボード機能を操作するためのAPI。キーボード処理では、互換性を向上させるためにキーボードイベント処理をDOM Level 3に更新している。

Operaでは、"-webkit-"プレフィックスでCSSプロパティを使用できていたが、これが"-o-"などでマッピングできるようになった。サポートされているCSSプロパティは、-webkit-box-shadow、-webkit-transform、-webkit-transform-originなど。

Mac OS X 10.8では通知システムが統合され、Growlの代わりに通知センターが導入される。今回リリースされたOpera Nextではこの通知センターを利用できるようになっており、Opera側とシステム環境設定側の両方で設定を行うことで使用できるという。