米Microsoftは6月18日(現地時間)、米カリフォルニア州ロサンゼルスで開催されたプレスイベントで同社初のWindowsタブレット製品「Surface」を発表した。Windows 8/RTをターゲットにした製品であり、x86版とARM版の2種類の製品ラインが用意される。10.6インチのサイズで16:9のアスペクト比を持つタッチスクリーンを採用し、Windows 8 Pro搭載モデルはフルHD、Windows RT搭載モデルはHDの解像度に対応する。

Surface

これまで「Microsoftはソフトウェア企業。ハードウェアはパートナーに」を標榜していた同社にとっては、初のPCならびにタブレット市場への本格参入となる。マグネシウム合金を用いたVaporMg (ベイパーマグ)と呼ばれる筐体を採用し、内蔵キックスタンドによりタブレットを立てた状態で配置できる。またTouch Coverと呼ばれる感圧式ディスプレイカバーが用意され、スクリーン上でのソフトウェアキーボードによる入力よりも、より素早く、フィードバックのある形でのタイピングが可能だという。

一見ノートPCのようだが、キーボード部分はカバーを兼ねた着脱式で、さまざまなカラーが用意される模様。YouTubeで公開されているプロモーションビデオでは着脱の様子も見られる

側面。キックスタンドは開閉式

背面に見えるのはWindows 8のロゴのアイコン部分だ

2種類あるSurfaceの主なスペックは下表の通り。

Surface for Windows RT
OS Windows RT
本体厚さ 9.3mm
重量 676g
ディスプレイ 10.6インチ ClearType HDディスプレイ
消費電力 31.5Wh
インタフェース microSD、USB 2.0、Micro HD Video
付属品 Office "15"、Touch Cover、Type Cover
ストレージ 32GB/64GB
Surface for Windows 8 Pro
OS Windows 8 Pro
本体厚さ 13.5mm
重量 903g
ディスプレイ 10.6インチ ClearType フルHDディスプレイ
消費電力 42Wh
インタフェース microSDXC、USB 3.0、Mini DisplayPort Video
付属品 Touch Cover、Type Cover、Pen with Palm Block
ストレージ 64GB/128GB

提供開始時期については、Surface for Windows RTが今年秋といわれるWindows 8/ProのOS搭載製品と同時期に、Surface for Windows 8 Proがその90日後になるという。また価格については公表されていないが、「競合製品に近いレベル」になると説明する。

なお、すでに同社Webサイトに本製品のページが公開されている(ただし詳細については「Coming Soon」とのみ)ほか、YouTubeの「Surface by Microsoft」公式チャンネルでプロモーションビデオも公開されている。

YouTubeで公開されているプロモーションビデオ