パイオニアは6月7日、SACDプレーヤー「PD-30」「PD-10」を発表した。発売は7月中旬。希望小売価格は、PD-30が63,000円で、PD-10が37,000円となっている。

DSDディスクの再生にも対応した、エントリークラスのSACDプレーヤー。左が「PD-30」で、右が「PD-10」

2製品ともに、高音質な音楽ソースを手軽に楽しむためのステレオプレーヤー。ピュアオーディオ向けの機器としてはエントリークラスではあるが、オーディオ部分とデジタル回路部分のセパレート化や、オーディオ信号を最短距離で伝送する「ダイレクトコンストラクション」、192kHz/32bit DAC、電源トランスにオーディオ専用巻き線を用意するなど、上級機並みの高音質化技術が採用されている。

利用可能な光学メディアは、音楽CD、SACD、CD-R/RW、DVD-R/RW。再生可能なファイル形式は、CD-R/RWでは、MP3、MPEG-4 AAC、WMA(PD-10はMP3とWMA形式のみ)、DVD-R/RWでは、DSD、MP3、MPEG-4 AAC、WMA(PD-10ではDSD、MP3、WMA形式のみ)となっている。インターネットの配信サービスでダウンロードしたDSD(Direct Stream Digital)音源を保存したディスクの再生も可能な点が特徴だ。

フロントパネルに備えられたUSBポート経由では、PD-30はMP3、MPEG-4 AAC、WMA、PD-10はMP3、WMA形式の音楽ファイルの再生が可能だ。また、PD-30のUSBポートには、iPod/iPhone/iPadを接続することもできる。

周波数特性は、音楽CDが2Hz~20kHz、SACDが2Hz~50kHz。S/N比は117dB(音楽CD、SACDとも)で、全高調波歪み率は音楽CDが0.0022%で、SACDが0.0020%だ。出力インタフェースは、アナログオーディオ出力(RCA)×1系統に、光/同軸のデジタルオーディオ出力を各1系統装備する。PD-30では、アナログオーディオ出力・同軸デジタルオーディオ出力、いずれの端子も金メッキ仕様だ。本体サイズは共通で、W435×D329×H128mm。重量は、PD-30が5.6kgで、PD-10が5.2kgだ。

新製品購入者に特製DSDディスクをプレゼント

キャンペーンでプレゼントされるDSDディスク「Premium Studio Live Original Selection」

パイオニアでは、7月12日~8月21日の期間、PD-30かPD10の購入者を対象にした「DSDディスクプレゼントキャンペーン」を実施。プレゼントされるディスクは、「サウンド&レコーディングマガジン」の協力を得て制作した「Premium Studio Live Original Selection」で、音楽配信サイト「OTOTOY」で発売中の楽曲からセレクトされたオリジナル作品集となっている。収録されている楽曲などは、同社のWebサイトを参照のこと。