NVIDIA awakened the world to the power of computer graphic.

NVIDIAは5月14日(米国時間)、アメリカのサンノゼで開催された「GPU Technology Conference 2012」(GTC 2012)において、統合開発環境「Nsight Eclipse Edition」を発表した。Nsightは、GPUアクセラレーション対応のアプリケーションを開発できる統合開発環境。これまではWindows環境向けに「Nsight Visual Studio Edition」のみを提供していたが、新たにLinux環境やMac OS X環境の開発者向けとして「Nsight Eclipse Edition」を公開した。

Nsight Eclipse Editionは、オープンソースのIDE「Eclipse」をベースにしており、CUDAを利用してGPUアクセラレーション対応のアプリケーションの開発、デバッグ、最適化を行うことができる。

Nsight Eclipse Editionの動作画面 - NVIDIA Nsightサイトより抜粋

Nsight Visual Studio Editionの動作画面 - NVIDIA Nsightサイトより抜粋

主な機能として、動作の遅いシーケンシャルなCPUループを並列処理のGPUカーネルへと変換する「自動コード・リファクタリング」や、アプリケーション・パフォーマンスのボトルネックに対処できる「統合エキスパート解析システム」などを提供している。また、構文のハイライト表示や自動補完機能、統合サンプル・コード、オンライン文書なども用意されている。

発表では、Nsight Visual Studio Editionもバージョンアップされており、CUDA C/C++コードをハードウェア・ネイティブな形でデバッグできるGPUデバッギングの導入やフレーム・プロファイラおよびデバッガのパフォーマンス向上、DirectX 9のフレーム・デバッギング/プロファイリングおよび解析機能もサポートされている。

Nsight Visual Studio Edition、Nsight Eclipse EditionともにNVIDIAの開発者プログラム「The NVIDIA Registered Developer Program」に登録することで無償プレビュー版を取得できる。