KDDI、沖縄セルラーは14日、au版iPhone 4SにおいてMMSとビジュアルボイスメールに対応する「キャリア設定」のソフトウェアアップデートの提供を開始した。ソフトウェアアップデートのインストールにはiOS 5.1環境が必須となっている。

MMSとビジュアルボイスメールの対応を伝えるauのWebサイト

MMS

auのEメール(@ezweb.ne.jp)は、iPhoneの「メール」アプリで利用可能となっているが、今回、「メッセージ」アプリを使ってMMSの送信が可能となった。使用に際してはMMSの利用設定が必要となる。 「メール」アプリによるリアルタイム受信を行う場合は、MMSを併用することはできない仕様となっており、いずれかを選択する必要がある(リアルタイム受信をオフにした場合の併用は可)。 auのiPhone同士では電話番号を宛先としてMMSを送受信することもできる。

設定には「キャリア設定」をアップデートする必要がある。アップデートはユーザーに対し順次、通知が行われるとのことであるが、「設定」→「一般」→「情報」を選択することでも確認できる。「バージョン」と「キャリア」の項目がそれぞれ「5.1」「12.1」となっていればサービスの利用設定が可能となる。

設定おいては3Gの通信環境が必要となる。Wi-Fiは利用できない。「メッセージ」を起動し、続いて、宛先「#5000」、本文「1234」を入力し「送信」をタップ。受信したメッセージ(SMS)内に表示されているURLをタップして、Eメール設定画面にアクセスし、「MMS(メッセージアプリ)でEZwebメールを利用したい方はこちら」をタップした後、「設定する」を選択する。

「メッセージ」を起動

宛先「#5000」と本文「1234」を入力し「送信」をタップ

メッセージ(SMS)内に表示されているURLをタップ。なお、この作業は着信から24時間以内に行う必要がある

「MMS(メッセージアプリ)でEZwebメールを利用したい方はこちら」をタップ

注意事項を確認して「設定する」をタップ

設定が完了する

その後、「設定」を起動し、「メッセージ」をタップ、MMSメッセージが「オン」になっていることを確認し、MMSメールアドレス(@ezweb.ne.jp)を入力すれば設定は終了する。この「設定」内でMMSメッセージを「オフ」にすると、受信したメッセージは端末側で破棄され、再度受信することができなくなるので注意されたい。

「設定」を起動

「メッセージ」をタップ

MMSメッセージ「オン」を確認してMMSメールアドレス(@ezweb.ne.jp)を入力

なお、Eメール(@ezweb.ne.jp)を初めて取得した場合、メールアドレスを変更する必要がある。詳細な設定については、こちらを参照頂きたい

現時点でのMMSの仕様は、通常のEメールが2,000件/200MB/無期限の保存となっているのに対し、500件/12MB/30日(再送期限3日)となっている。そのほか、デコレーションメール非対応(画像がバラバラに表示される)、Wi-Fi接続のみでの送受信に非対応という状況だ。

ビジュアルボイスメール

ビジュアルボイスメールでは、留守番電話サービスおよびボイスメールでの伝言を、iPhone 4Sへ音声ファイルとして送信、保存が可能となる。利用に際しては、「お留守番サービスEX」への加入が必須となる。サービスの利用料金は月額315円となっているが、サービス開始を記念して、2012年5月末まで無料で利用できる。1回あたりの最大録音時間は3分。99件までの伝言を保存できる。伝言の保存期間は1週間(通常の留守番電話サービスは録音から48時間)。

伝言が録音されると画面に通知が表示される

バッジが表示されている「電話」をタップ

「留守番電話」をタップ

伝言メッセージ一覧が表示されるので、再生したいメッセージをタップする

SMSの機能変更その他

「キャリア設定」のアップデートにともない、SMSの送受信方法が変更となっており、従来、SMS送信料とともに発生していた別途のパケット通信料がかからなくなる。また、海外でSMSを利用する場合、データローミングをONにせずに利用できるようになった。 ただし、GSM/UMTSエリアでSMSの送信(1通100円)を利用するためには、設定が必要となっており、海外渡航前にauショップに来店するか、カスタマーセンターに問い合せて事前に設定しなければならない。

また、本ソフトウェアアップデートを利用した場合、SMSを一部の他事業者の端末との間で送受信した際に、絵文字が正しく表示されなくなることがあるという。これについては2012年7月以降対応予定としている。