カシオ計算機は2日、デジタルカメラ「EXILIM(エクシリム)」シリーズの新製品として、広角25mmからの光学8倍ズームレンズを搭載した「EX-ZR20」を発表した。パープル/ブラック/ホワイトの3色が用意され、発売は3月16日より。価格はオープンで、店頭予想価格は40,000円前後。
従来モデル「EX-ZR15」の後継モデル。高速撮影と高速画像処理を併せ持つ「EXILIM ENGINE HS」を搭載し、最短0.26秒の撮影間隔や0.13秒の高速オートフォーカスなど、大きな特徴である快適な操作性を受け継ぐ。
高度なオート撮影機能の「プレミアムオートPRO」が利用でき、撮影シーンに応じて自動で高速連写・合成を行って美しい写真に仕上げてくれる。ダイナミックレンジを拡張するHDR撮影も自動だ。さらに動画撮影でも、人物/風景/夜景/マクロ/青空/緑といったシーンを自動解析して、最適な設定で録画する「プレミアムオートムービー」が使えるようになった。
主な新機能では、「HSナイトショット」と「アートショット」に注目。「HSナイトショット」では、高速連写・合成やノイズリダクションといった自動処理によって、最大でISO 12800相当の高感度撮影が可能だ。ほぼ真っ暗な場所でも、フラッシュなしで明るくブレの少ない撮影ができるとしている。「アートショット」は、7種類(トイカメラ/ソフトフォーカス/ライトトーン/ポップ/セピア/モノクロ/ミニチュア)のエフェクト機能で、それぞれ効果の強弱や色味の変更が可能。
そのほか、コントラストや彩度の強弱を変化させて芸術的な作品にする「HDRアート」、デジタル一眼レフのような写真が撮れる「背景ぼかし」、カメラ本体を動かしながら高速連写・合成することで広角撮影を行う「ワイドショット」(35mmフィルム換算で15mm相当/19mm相当)、画質劣化を抑えて最大16倍まで拡大できる「プレミアムズーム」といった機能を備える。
主な仕様は、撮像素子が有効1,610万画素の1/2.3型CMOS(裏面照射型)、手ブレ補正はCMOSシフト方式、連射は最大30枚/秒、最短撮影可能距離は約2cm~。ISO感度は80~3200で、動画撮影時はオートになる。動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット(30fps)。レンズの焦点距離は25~200mm相当(35mmフィルム換算時)、解放F値がF3.3~F5.9。
背面のモニターは約46万ドット・3型の液晶で、記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードのほか、約52MBの内蔵メモリが利用可能。バッテリーは専用リチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約335枚。本体サイズはW99.9×D25.7×H59mm、重量は約166g(電池およびメモリカードを含む)。