Pancake

Mozilla Labsから新しいプロジェクト「Pancake」が発表された。説明からはかなり研究色の強いプロジェクトであると考えられる。検索、ブラウジング、ナビゲーションなどWebの活用を根本的なUXの変更も含めて模索していくというもので、現在のブラウザのスタイルにとらわれない情報獲得と活用の方法を模索する取り組みのようだ。

当初のターゲットプラットフォームにiOSまたはAndroidを搭載したスマートフォンやタブレットデバイスが挙げられており、採用する技術にWeb技術を利用、さらに将来的にはクラウドでデータの処理を実施するといった説明がある。Webアプリケーション技術をベースに、新しいユーザ体験の提供を目指しているものと見える。

Mozillaは2011年7月に、スマートフォンやタブレットデバイス向けに新しいOSを開発することを目指すとして「B2G (Boot to Gecko)」を発表している。、今回発表された「Pancake」もモバイルデバイスを最初のターゲットとしていることから、どちらかといえばB2Gで想定されている分野における模索的な取り組みとしての位置づけが強いのではないかと見られる。

デスクトップ向けのFirefoxにすぐに影響を与える取り組みとは考えにくいが、こういった取り組みが進められていることには注目しておきたい。