調査会社の米Nielsenは11月29日(現地時間)、米国における2011年第3四半期の携帯電話プラットフォーム別/メーカー別シェアを発表した。それによれば、全スマートフォンのうち71%がAndroidまたはiPhoneだが、過去30日間の両プラットフォームのモバイルアプリのダウンロードシェアはそれを上回る83%となり、アプリの利用率が高いことがわかる。また、OSのシェアではAndroidが最大勢力であるものの、メーカー別シェアではAppleが首位をキープし、BlackBerryのRIMも3位のポジションを保つなど、まだAndroidのひとり勝ちとはいえない状況が見えてくる。
下図はNielsenのまとめたマトリクス配列のシェア分布図。横方向がOSプラットフォームの区分になっており、ここからさらにメーカー別にシェアが区分されている。OS別ではAndroid、iPhone (iOS)、BlackBerryの順、メーカー別ではApple、HTC、RIMの順になっていることがわかる。またWindows Phone 7はシェアが1.2%と、まだまだ3大勢力には遠く及ばない。
2011年第3四半期のプラットフォーム別/メーカー別スマートフォンシェア(出典: Nielsen) |
FortunesのApple 2.0 BlogでPhilip Elmer-Dewitt氏が同調査の過去のデータを紹介しているが、BlackBerryのシェアが減ってAndroidの勢力が拡大、メーカー別ではSamsungのシェアがMotorolaのそれを逆転していることが確認できる一方で、Windows Phone 7のプレゼンスは依然として低く、さらなる拡販努力が求められているといえる。
このほかのデータとしては、米国における携帯電話シェアの半数をスマートフォンが占める状態に近付いていることが紹介されている。例えば現在、米国の携帯電話契約のうちの44%がスマートフォンによるものだとされているが、一方で過去3ヶ月の集計で新機種購入ユーザーのうちの56%がスマートフォンを選んでおり、過半数を超えるのは時間の問題だと考えられる。