そのほか、ペンを活用できるアプリとしてはEvernoteのSketchのような描画アプリがある。また、ホーム画面から「S Choice」のアイコンを選ぶと、公式のアプリ配信サイト「Samsung Apps」にある、水墨画が描ける「Zen Brush」や画像編集の「TouchRetouch」などのS Penを活用できるアプリをダウンロードすることができる。
S Penの難点としては、本体に収納するため、細くて短めな点。もう少し太いと書きやすいのだが、本体に収納できなくなる可能性もあるので、この辺りは難しいところだろう。
また、ジェスチャーをするためのボタンが分かりにくい点は困る。ペンの色と同化しているため、どこにあるか分からず、また感触でボタン位置が探れないため、あらかじめ確認しておかないととっさの時に利用できない。この辺りは工夫して欲しかった。ちなみに、静電容量式タッチパネル対応のタッチペンが市場に出回っており、S Penの代わりに使ってみたところ、きちんと操作できた。ただし、ジェスチャーが使えないので、完全な代替にはならなそうだ。逆にS Penはほかの静電容量式のタッチパネルでは利用できなかった。
正確に言えば、GALAXY Noteのタッチパネルは静電容量式に電磁誘導式のデジタイザを組み合わせたワコムの技術を使ったものであるため、静電容量式のペンでは、付属ペンと同等の書き心地は実現できないかもしれない。
いずれにしても、S Penによる手書き入力は優秀で、アプリを活用することでさらに便利に使える。手帳サイズのボディとあわせて、「メモを取るためのスマートフォン」として十分に活用できそうだ。
ボディサイズも大きいので、ソフトウェアキーボードで入力しやすいのもメリットだ。特にQWERTYタイプのソフトウェアキーボードでは、両手で挟むようにして持って親指入力がしやすい。なお、香港版のGALAXY Noteには日本語入力がないため、ATOKなどのIMEを別途導入する必要がある。
ハイパフォーマンスに便利アプリを搭載
そのほかのスペックについても見てみよう。CPUには1.4GHzデュアルコアを採用しており、パフォーマンスに関しては全く問題を感じない。ベンチマークソフト「Quadrant Professional」と「AnTuTu」でテストしたところ、結果は以下のようになった。
■Quadrant Professional | |
---|---|
CPU | 7014 |
Memory | 3797 |
I/O | 7015 |
2D | 458 |
3D | 1146 |
Total | 4046 |
■AnTuTu | |
---|---|
RAM | 976 |
CPU integer | 1863 |
CPU float-point | 1475 |
2D graphics | 283 |
3D graphics | 1053 |
Database IO | 450 |
SD card write | 97 |
SD card read | 193 |
Total score | 6390 |
全体的にスコアは優秀で、ほかのデュアルコアCPU搭載モデルに比べても秀でている。実際に動作は滑らかで、大抵のシーンでキビキビと動いてくれる。パフォーマンスに関しては心配する必要はないだろう。
前述の通りユーザーインタフェースはTouchWIZ 4.0を採用。ホーム画面は7画面分用意されており、AccuWeather.comの天気、AP Mobileのニュース、S Plannerのスケジュール、複数デザインの時計、ピクチャーフレーム、Social Hubなどのウィジェットが利用できる。