カナダのReesarch In Motion (RIM)は10月27日(現地時間)、独Porsche Designと共同で開発したBlackBerryスマートフォンの新端末「Porsche Design P'9981」を発表した。BlackBerry 7 OSやNFC搭載、ディスプレイサイズなど、基本スペックは同社のBlackBerry Bold 9900のそれをすべて踏襲しており、デザインのみを一新した高級なコラボレーション端末となっている。QWERTYキーボード搭載ながら、P'9981はその外観が全体にシャープで特徴的なものになっており、従来のBlackBerryらしからぬ端末に仕上がっている。

Porsche Design P'9981

P'9981の最大の特徴はそのシャープでソリッドなデザインで、従来までのどちらかといえば丸く、ビジネスツールの1つといったBlackBerryとは異なる外観となっている。ただ前述のようにスペックはBlackBerry Bold 9900と同等となっており、静電方式によるマルチタッチ操作に対応した2.8インチのVGA(640×480ピクセル)ディスプレイ、1.2GHz動作のプロセッサ、768MBのメモリ、8GBの内蔵ストレージと最大32GBまで対応したmicroSDカードスロット、720pの動画撮影が可能な500万画素カメラ、光学トラックパッド、デュアルバンドWi-Fi、GPS、加速度/磁気/近接の3種類のセンサー、NFC対応など、最新BlackBerry 7 OSの機能を活かす機能が盛り込まれている。

サイズは115×67×11.3mmとBlackBerry Bold 9900から若干厚くなっており、重量もベーシックモデルの130gから155gと増えている。またP'9981専用の特徴として、Porsche Design特別仕様のユーザーインターフェイスが採用されているほか、Wikitude World Browserという専用のARガイドツールが付属しており、あらかじめ記録された世界中の1億5000万以上のポイントでそれら情報をチェックすることが可能になっている。

P'9981の提供開始は今年末を予定しており、Porsche Designストアでの販売が行われることになるという。なお、現時点で販売価格は告知されていない。詳細については、アラブ首長国連邦(UAE)のサイトまたはサウジアラビアのサイトを参照するといいだろう。