カナダのResearch In Motion (RIM)は先週、米カリフォルニア州サンフランシスコで開催された開発者会議「BlackBerry DevCon Americas 2011」においてBlackBerry PlayBook OS 2.0のベータ版の配布を開始した。RIMが25日(米国時間)にBlogで報告した話によれば、このPlayBook OS 2.0製品版のローンチが来年2012年2月まで延期されることになるという。
PlayBook OS 2.0の配布は、もともとDevCon 2011の会期で行われることが予想されていたが、実際にはベータ版配布と機能プレビューにとどまったことからリリース遅れが懸念されていた。RIMは25日のBlog投稿で改めて開発遅れについて言及しており、現状のPlayBook OS 2.0がユーザーや開発者の期待に添えるレベルに到達しておらず、来年2月を目標に作業を進めていることを明らかにした。また開発遅れの影響もあり、BlackBerry Messenger (BBM)の統合を現バージョンでは見送っており、次期アップデートにおいて提供する予定だという。既存のBlackBerryユーザーについては、BlackBerry Bridgeを通じてBBMサービスをPlayBook上で利用してほしいとRIMでは説明している。
また25日の発表では、PlayBook OS 2.0ベータ版の提供開始ならびに、BlackBerry PlayBook向けのNative SDKのゴールデンマスター(GM)版の提供を開始したことも報告しており、Native SDKを使ったPlayBookアプリの開発が可能になったという。また今後数ヶ月内に、RIMがDevCon 2011でデモストレーションを行った次期OS「BBX」で採用されるCascades UIの利用が可能なSDKの配布を開始する予定だとも報告している。