キヤノンマーケティングジャパンは19日、USBバスパワーで動作するADF搭載のコンパクトなA4ドキュメントスキャナ「imageFORMULA DR-P215」を発表した。10月27日より発売し、価格はオープン、店頭予想価格は29,980円前後。

「imageFORMULA DR-P215」

使わないときは片付けておくような使い方を想定した、小型軽量のA4ドキュメントスキャナ。イメージセンサーには光学600dpiのCISを搭載し、ADFの容量は約20枚、1パス両面スキャンが可能。プラスチックカードやエンボスカードの読み取りにも対応し、カードを本体前面の専用スロットに挿入すると自動で後方へ送られ、再び前面に搬送しながらスキャンするスイッチバック方式を採用した。

スキャナ本体に、読み取りソフトの「CaptureOnTouch Lite」を内蔵している点が大きな特徴で、PCにソフトウェア類をインストールしなくても、スキャン操作/保存が可能だ。OCRを適用してキーワード検索可能なPDFファイルで出力することもできる。

また、Windows用/Mac OS X用の読み取りソフト「CaptureOnTouch」、およびTWAINドライバも付属する。「CaptureOnTouch Lite」と「CaptureOnTouch」の主な違いは、よく使う設定や出力先を登録しておけるジョブ機能の有無。そのほか、「やさしく名刺ファイリングエントリー3」、「やさしく家計簿エントリー」、「ファイル管理革命Lite」といったアプリケーションも付属する。

ADFの容量は約20枚

カードの読み取りはスイッチバック方式

読み取り時の補正機能や高画質化機能としては、斜行補正、用紙サイズ自動検知、白紙スキップ、カラー/グレー/白黒の自動判別、文字向き検知、文字/線の太さ補正、背景スムージングなどを備える。各種のクラウドサービス(EvernoteやGoogleドキュメントなど)との連携も可能。

インタフェースはUSB 2.0で、電源はUSBバスパワー。給電用のUSBケーブルが付属し、PCとはUSB 2.0×1本、またはUSB 2.0×2本(うち1本は給電用)で接続する。USB 2.0×1本の場合、読み取り速度は白黒/グレーが12ppm/14ipm、カラーが10ppm/10ipm。USB 2.0×2本の場合、白黒/グレーが15ppm/30ipm、カラーが10ppm/20ipm。また、USBバスパワーの電源仕様のみUSB 3.0に対応。PCとUSB 3.0×1本で接続した場合、USB 2.0×2本の接続ど同じ読み取り速度となる。

本体サイズは、給紙トレイ収納時が285×D95×H40mm、給紙トレイ全開時がW285×D257×H174mm。重量は約1kg。対応OSは、Windows XP(SP3以降)/Vista(SP2以降)/7(SP1以降)、Mac OS X 10.5.8/10.6.8/10.7