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Oracleは、Linuxカーネルに対してシステムを再起動することなくパッチを適用する機能を実現したことを発表した。「ゼロダウンタイムアップデート」と呼ばれる機能で、既存のサブスクライバおよび新しい「Oracle Linux Premierサポート」のサブスクライバが同機能を利用できる。
「ゼロダウンタイムアップデート」機能はOracleが2011年7月に買収した「Ksplice」という企業が有していた技術。KspliceをOracle Linuxにインストールするとカーネルモジュールが読み込まれ、そこからカーネルの動的な変更が実施される。このため、Kspliceインストール後に再起動や設定変更などの作業は不要。インストール後にそのまま「ゼロダウンタイムアップデート」の恩恵を受けることができる。
「ゼロダウンタイムアップデート」はLinuxカーネルの再起動を不要にするもので、運用において大きなアドバンテージとなる可能性が高い。Oracleの発表によれば「Oracle Linux」のみがこのユニークな機能を提供しているとされており、他のディストリビューションとの差別化要因になるとみられる。