リコーは15日、独自開発の外部AFセンサーや新画像エンジンをにより、速写性と画質が向上したコンパクトデジタルカメラ「GR DIGITAL IV」を10月中旬に発売すると発表した。価格はオープンで、市場価格は従来機種に準じた8万円前後と予想される。
同製品は、GR DIGITAL IIIの後継機。最大190のAFポイントを持つ同社独自開発の外部AFセンサーを新搭載し、従来のCCDコントラストAF方式と併用する「ハイブリッドAFシステム」を採用。これにより、AF焦点時間は最短約0.2秒、GR DIGITAL IIIとの比較では最大2分の1の短縮を実現した。
画質面では、光学フィルターの改良と画像処理の最適化によってSFR特性が向上。新画像エンジン「GR ENGINE IV」を搭載し、色再現性の向上や高感度撮影時の色ノイズ低減を実現している。レンズは色収差や歪曲収差を抑えて高い解像力を発揮する「GR LENS 28mm/F1.9」、撮像素子は高感度特性を誇る「約1,000万画素 1/1.7型CCD」を採用し、シリーズ史上最高画質を実現したとのこと。
また、GR DIGITALシリーズとして初の「イメージセンサーシフト方式ブレ補正機能」を搭載した。シャッタースピード換算で最大3.2段分の補正効果を実現し、F1.9の明るいGR LENSとの相乗効果によって暗いシーンでの撮影に強くなったという。
そのほか、高輝度対応新液晶モニターの採用やシーンモード拡充などの改良も行われている。記録メディアは、約40MBの内蔵メモリーのほか、SD / SDHC / Eye-Fiカード(X2シリーズ)に対応。本体サイズは108.6(W)mm×59.8(H)mm×32.5(D)mmで、本体の重さは約190g。
なお、同じ性能でボディーカラーにホワイトを採用した「GR DIGITAL IV ホワイトエディション」も、全世界1万台の数量限定で10月中旬に発売される。