しかし、このままではメニュー周りが英語のままですので、日本語リソースを導入し、メッセージの日本語化を行いましょう。今回はtanakahisateru氏が公開している日本語リソースを使用します。githubで公開されているパッケージを、使用しているjEditのバージョンにあわせてダウンロードしましょう。

あとはダウンロードしたファイルの中身を、jEditを導入したフォルダー(通常は「%ProgramFiles%\jEdit」)の「propert」フォルダーに展開してjEditを再起動すれば、メッセージ周りは日本語表示に切り替わります(図15~18)。

図15 ダウンロードサイトにアクセスし、使用中のバージョン(今回は4.4.1)にあわせてダウンロードします

図16 パッケージをダウンロードしたら圧縮展開ツールで開き、「jedit_gui.properties」などがあるフォルダーを開きます

図17 jEditを導入したフォルダー(通常は「%ProgramFiles%\jEdit」)の「properties」フォルダーを開き、先のファイルを展開します

図18 jEditを再起動すれば、メッセージ周りが日本語表示に変わります

次は動作設定を行いましょう。[Ctrl]+[F12]キーを押すか、<ユーティリティ>メニューから<グローバルオプション>を選択します。ダイアログの左側にあるツリーペインから<編集>を選択し、右ペインの「ワードラップ」を「Soft」、「ラップマージン」を「0」に変更しましょう。これで、簡易的かつ最小限の折り返し機能が有効になります(図19~20)。

図19 <ユーティリティ>メニューから<グローバルオプション>をクリックします

図20 ツリーペインで<編集>をクリックし、「ワードラップ」を「soft」。「ラップマージン」を「0」に変更します

ツリーペインの<ガター>を選択し、右ペインの「行番号」をクリックしてチェックを入れてください。こちらは文字どおり行番号を表示するための設定なので、不要な場合はスキップして先に進みましょう。<テキストエリア>ではフォント設定が可能です。ボタンをクリックすると起動するダイアログから「MSゴシック」などの等倍フォントを選択しましょう(図21~22)。

図21 ツリーペインで<ガター>をクリックし、<行番号>をクリックしてチェックを入れます

図22 ツリーペインで<テキストエリア>をクリックし、フォント名が表示されたボタンをクリックして等倍フォントを選択します

続いて各配色を変更するために、ボタンをクリックして指定色を選択してください。こちらも好みの部類に含まれますので、特に指定する数値はありませんが、筆者は背景色を黒色、文字色を白色に変更しました。これでとりあえずの設定は完了です(図23~24)。

図23 同セクションで配色を好みに応じて変更したら、<了解>ボタンをクリックしてダイアログを閉じます

図24 これでひとまず、日本語文書作成環境が完成しました

図24をご覧になるとおわかりのように、日本語の折り返し設定が正しく動作していません。これは、jEditのワードラップ機能自体が欧米で用いられるスタイルに特化し、日本語などのワードラップが正しく動作しないために起きる現象です。

試してみるとわかりますが、文字コードをユニコードに変更しても正しく動作しない箇所が多数現れます。これ以上の対応はソースコードに手を加えるといった能力が必要になるため、今回は日本語文書に特化した設定を突き詰めるのは諦めました。ご了承ください。