アップルは20日午後21時30分過ぎ(米国東部時間20日8時30分過ぎ)より、Mac OS Xの8番目のメジャーリリースとなる「OS X Lion」の販売を開始した。OSの販売はMac OS X LionからのアップグレードとしてMac App Storeのみで行われ、価格は2,600円。8月後半からUSBメモリ版の販売も行われる。またMac App StoreでLionの販売が始まった直後から、オンラインのアップルストアで購入できるMac製品もLion搭載のものに切り替わっている。
OS X Lionの動作環境は、Core 2 Duo / Core i3/i5/i7またはXeonプロセッサと2GBのRAMを搭載したIntelベースのMac。なお、2011年6月6日以降にOS X LionがインストールされていないMac(Aple認定整備済み製品を含む)を新規購入したユーザーは、OS X Lion Up-To-Dateプログラムにより、OS X Lionに無償でアップグレードできる。
OS X Lionは、2010年10月に開催されたスペシャルイベント「Back to the Mac」において初めて公開され、6月7日に行われたWorldWide Developer Conferenceの基調講演において7月から一般向け発売を開始すると発表されていた。その後、19日に開催された第3四半期決算のカンファレンスコールの中で20日に発売となることが公式にアナウンスされていたもの。
今回のアップデートよりパッケージ版の発売は行われず、同社が運営するMac App Storeのみでの販売となる。前述のとおりデスクトップ版は2,600円で、サーバー版は4,300円。サーバー版の利用にはLionが必要となる。また8月後半より、USBメモリに入ったOS X Lionをオンラインのアップルストアより6,100円で販売する。購入したユーザーは、所有する複数のMacに本OSをインストールできる。WWDCなどでの情報によれば、ダウンロードサイズは4GBとのこと。
Lionでは、LauncPadやMission Control、Mac App Store、アプリケーションのフルスクリーン動作、リジューム、オートセーブ、AirDropと呼ばれるPeer to peerのWi-Fi接続、Mailの改良などの新機能が搭載される。Lionの新機能についてはマイコミジャーナルでも詳細にご紹介する予定だ。