ではさっそく、URoad-8000を使っていこう。本体裏面のバッテリーカバーを外してみる。すると、SSIDとネットワークキー(KEY)が表示されたラベルがあるが、このSSIDとネットワークキーが接続時に必要となる。電源ボタンを長押しして電源を入れ、LEDが点灯すればOKだ。

SSIDとネットワークキーはここに表示されている

次に、Wi-Fi対応のPCをURoad-8000に接続してみよう。Windows 7搭載のPCであれば、システムトレイのネットワークアイコンをクリックしてワイヤレスネットワークを表示し、その中から先ほどのSSID「URoad-XXXXXX」を探してクリック。次にSSIDの下の[接続]ボタンをクリックすると、ネットワークキーの入力画面が表示されるので、ネットワークキー(KEY)を入力する。[OK]ボタンをクリックすると、接続が行われ、アンテナのアイコンが表示されれば接続完了だ。

SSID「URoad-XXXXXX」の下の[接続]ボタンをクリック

ネットワークキーを入力して[OK]ボタンをクリック

スマートフォンからURoad-8000に接続する場合も、同様にSSIDを選択し、次の画面でネットワークキーを入力して接続する。

SSIDを選択して、次の画面でネットワークキーを入力する

iPhoneでURoad-8000のスピードテスト

iPhone+URoad-8000で計測。iPhoneアプリの「Speedtest.net Mobile Speed Test」を使ってURoad-8000の回線速度を調べた

次に、URoad-8000の回線速度を計測。速度計測には、iPhoneアプリの「Speedtest.net Mobile Speed Test」を使った。都内3カ所での計測結果は以下の通りだ。

まず、原宿の屋外で測定したところ、下りが最速7.54Mbps、上りが最速2.64Mbpsとなり、3回の測定の平均は上り7.00Mbps、下り1.98Mbpsだった。続いて、新宿の建物内(2F)では、下りが最速4.11Mbps、上りが最速2.39Mbpsとなり、3回の測定の平均は上り3.31Mbps、下り2.28Mbpsだった。

中野の建物内(1F)で測定したところ、下りが最速6.26Mbps、上りが最速1.98Mbpsとなり、3回の測定の平均は上り5.87Mbps、下り1.94Mbpsとなった。3地点の電波状況に違いがないと仮定すると、下りに関しては、建物内よりは屋外のほうがやや速い。だが、上りに関しては、屋外や階による違いはあまりないようだ。

端末や計測地点によって回線速度は変わってくるが、WiMAXの回線速度の参考になるだろう。建物内でも下りが約3~6Mbpsの速度が出ているので、通常のWeb閲覧はもちろん、動画サイトも快適に利用できる。筆者が試したところ、YouTubeではHD画質の動画も途中で止まったりすることはなくスムーズに再生できた。ニコニコ動画も問題なく視聴可能で、動画の読み込みも速く、ストレスを感じることはなかった。無論、TwitterやFacebookなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)も快適に利用可能だ。3G回線ではこうは行かないことも多い。

なお、3G回線の一部で行われている利用制限がないのもWiMAXの魅力だ。帯域、プロトコルに制限が設けられていないので、思う存分インターネットが利用できる。また、スマートフォンのネット接続で3G回線のパケット定額プランを選択している人も多いだろうが、WiMAXなら3G回線よりも高速で快適な上、後述するが自宅のメイン回線としても利用することで、ネット環境を一本化し、通信費を抑えることもできる。