Z68にゲーマー向けモデルとmSATA搭載モデルを投入
今回のCOMPUTEXではIntel X79マザーが数多く展示されていたものの、まだしばらくはIntel Z68がハイエンドニーズに応えることとなる。そのZ68マザーボードの新製品として「GA-Z68-Gaming」が展示されていた。展示では同社ゲーマー向けブランド「G1.Killer」シリーズをうたってはいないものの、カラーリングや弾倉のようなヒートシンクはG1.Killerそのものだ。Killer E2100やCreative X-Fiオーディオなども搭載している。
そのほか、同社はZ68シリーズをハイエンドからエントリーまで幅広く展開し、とくにP67モデルやH67上位モデルに関してZ68モデルでリプレースすることを検討しているとのこと。例えば同社が当初投入したのは、ディスクリートGPUを前提とした映像出力端子を省いたモデルだったが、現在徐々に出力端子搭載モデル(「XP」の付くモデル)を投入し始めている。
また、メインストリームを支えるモデルとして、mSATAスロットを備えIntel Smart Response Technology(以下SRT)をコンパクトに構築できる製品が投入される。「GA-Z68XP-UD3-iSSD」「GA-Z68XP-UD3」「GA-Z68XP-D3」の3製品で、GA-Z68XP-UD3-iSSDはIntelのmSATAドライブである「Intel SSD 311」をバンドルする。Intel SSD 311は20GB容量のSSDで、一般のSSDで主流のMLCではなく、寿命や速度に優れるSLCを採用している。なお、mSATAを利用する場合はボード上のSATAポート1基が利用できなくなる排他式。また、Mini PCIeの刻印も見られるがmSATAスロットでMini PCIeカードを利用することはできないとの話もあった。
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mSATAスロット及びIntel SSD 311を搭載するZ68マザー「GA-Z68XP-UD3-iSSD」 |
mSATAスロットはラッチ固定。GA-Z68XP-UD3-iSSDにバンドルされるIntel SSD 311は20GBでSLC搭載。ベイを消費せず、HDDのレスポンスを向上できる |
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同じくmSATAスロットを搭載するIntel SSDレス版の「GA-Z68XP-UD3」 |
他のモデルとは拡張スロットレイアウトの異なる「GA-Z68XP-D3」。またこのモデルはUltraDurable2対応となる |
また、Z68で利用できる機能として「EZ Smart Response」が提供開始される。これはSRTを簡単に利用できるユーティリティだ。Intel SRTは、構築する際に、まずSSDをRAIDモードに設定したうえでHDDにOSをインストールするため導入手順がやや複雑だが、EZ Smart ResponseはSSDをRAIDモードにしないままHDDにOSをインストールしたとしても、ユーティリティを1回起動するだけでSRT環境が利用可能になる。BIOS設定やSRTの設定、ソフトウェアのインストールなどが自動的に適用されるイメージだ。
ブーススタッフによれば、EZ Smart Response自体はソフトウェアであるため、Z68マザーであればmSATA搭載モデルではない通常のSATA接続でも利用できるとのこと。また、現時点ではIDEモードで動作確認されているが、AHCIモードでのインストールに関しても検証中であるとされていた。