Windows Internet Explorer 10

日本ではまだIE9の正式提供は開始されていないが、Microsoftは次期IEの開発版となる「Internet Explorer Platform Preview」の配布を開始している。最終的にIE10となるバージョンだ。主要ブラウザベンダとしてもっとも長いリリースサイクルを採用してきたMicrosoftだが、同社もブラウザのメジャーアップグレード周期を短くし、標準規約への素早い対応を進めていくことになる。なお、Firefoxも短周期リリースへ取り組みを開始している。

Internet Explorer Platform Preview 10

Internet Explorer Platform Preview 10起動後画面

IE PP開発ツール画面

IEBlogにおいてUser-Agent文字列の変更に伴う注意点が「The IE10 User-Agent String」として報告されている。IE10のUser-Agent文字列は次のようになるという。

Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 10.0; Windows NT 6.1; Trident/6.0)

User-Agent文字列を使ってブラウザやそのバージョンを判断して処理を切り替えるようなWebページまたはWebアプリケーションを開発した場合、一点注意する必要がある。「MSIE 10.0」とあるようにバージョン番号は10と2桁になっている。これまで1桁でバージョン番号をチェックしていた場合、バージョン10ではなくバージョン1として誤認処理される可能性がある。同様の問題はOperaのバージョンが9から10にアップグレードされた際にも報告されている。