北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC)は3月24日、CAMUI(カムイ)型ハイブリッドロケット「CAMUI-200P」およびSNSの液体燃料ロケット「はるいちばん」の打ち上げ実験を3月26日に実施すると発表した。当初、今月12日に予定していたが、前日に発生した地震の影響により中止されていたもの。

手前が「はるいちばん」、奥が「CAMUI-200P」

打ち上げが実施される場所は、北海道大樹町の美成地区(多目的航空公園そば)。26日の日の出~8:50、9:30~10:10、11:00~12:40、13:10~13:45の時間帯のいずれかに打ち上げるが、天候不良等のときには27日が予備日となっており、同じ時間帯が利用できる。なお今回は初飛行のロケットがあるために、安全確保を最優先させ、一般の見学については受け入れない。

CAMUIロケットは、北海道大学と植松電機が共同開発したもので、ポリエチレンと液体酸素を推進剤として利用。2002年の初飛行以来、これまでに約40機を打ち上げた実績がある。推力200kgf級の「CAMUI-200P」としては2回目の打ち上げとなり、今回の実験では新開発の2段階パラシュート回収機構のテストを行う。

続けて打ち上げる「はるいちばん」は、エタノールと液体酸素を推進剤とするもので、これが初飛行。今年2月には100kgf級ロケットエンジンの公開燃焼試験に成功しており、今回の機体にはそれと同型のエンジンを搭載した。SNSはライブドア元社長の堀江貴文氏が設立した会社で、開発には植松電機や牧野機械設計などが協力している。

本誌では打ち上げ後に、詳細なレポートを掲載する予定だ。