ハイビジョン放送の2倍の情報量で映像を記録する、最大36Mbps、60pのプログレッシブ方式フルHD映像。そして、高感度ISO6400に対応する1/2.3インチの1,062万画素裏面照射型CMOSセンサーによる静止画像。その両立を実現した"写真と動画のハイブリッドカメラ"「GC-PX1」を発表した日本ビクターのブースには、驚きの映像体験があふれている。

ブース中央のステージでは、ジャグラーやBMXアクロバットなどのパフォーマンスが常時展開されている。来場者は、出演者たちの軽妙なトークや大技を楽しみつつ、前述のハイブリッドカメラ「GC-PX1」やビデオカメラ「Everio(エブリオ)」の実機で自由に撮影を体験できる。GC-PX1が誇る最速60コマ/秒・最大144枚の高速連写機能や300fpsの高品位ハイスピード撮影をこの機会にぜひ、試してみていただきたい。

ステージで演技するジャグラーを被写体に新製品を体験。コンパニオンが丁寧にサポートしてくれる

GC-PX1は、ミラーレス一眼の薄型ボディからビデオカメラが突き出たかのようなフォルムが斬新。そのスタイルもまた、写真と動画の"ハイブリッド"を体現しているかのようだ

一見アンバランスにも思えるGC-PX1だが、実際に持ってみるとホールド感の良さに感心する

なお、ステージ周囲で体験できるEverio製品は、「GZ-HM990」「GZ-HM890」「GZ-HM880」の3機種。GZ-HM990は、撮影した2D映像を3D映像として再生する「2D-3D変換再生」機能を搭載。撮影した2D映像を手軽に3D映像として楽しむことができる。撮影される映像はあくまで通常のAVCHD映像なので、今までに同社製ビデオカメラで撮影された映像も(AVCHD形式のファイルであれば)、GZ-HM990の液晶モニタ上で3D再生できるのがうれしいポイント。2眼式の3Dビデオカメラより安価に、そしてコンパクトボディならではの軽快なフットワークで自分だけの3D映像を味わえる。

コンパクトなボディと「2D-3D変換再生」機能が魅力のGZ-HM990。Everio TD1の被写体が"飛び出す"ような感覚に対して、こちらは空間の"奥行き"を感じさせる映像

GZ-HM890とGZ-HM880は、GZ-HM990の3D機能以外の基本性能を持つモデルで、内蔵メモリがそれぞれ64GB(GZ-HM890)、32GB(GZ-HM880)となる。ともに「F1.2レンズ」と「高感度 B.S.I. CMOSセンサー」のコンビネーションにより、明るくノイズの少ない映像を実現。「広角 29.5mm」のワイド画角で、広々とした映像撮影がおこなえる。

より本格的な3Dカメラ体験を望むなら、「Everio TD1」コーナーがおすすめ。こちらは、2本の高解像度レンズと2つの高感度CMOSセンサーを搭載し、1920フルハイビジョン3D記録がおこなえるビデオカメラだ。実機使用に加え、グラス式の大型モニターでその迫力ある3D効果とクリアな映像を存分に確認できる。

Everio TD1は、業界最高の明るさを誇るF値1.2オリジナルレンズ×2を装備。光学10倍ズームも装備するオールラウンダーな3Dビデオカメラだ

Everio TD1からの映像信号をグラス式の大型3Dモニタに投映中。映像の中の女性が握手の手を差し伸べると、かなりドキッとすること請け合い(主に青春的な意味で)

ビクターブースのイチオシは、やはりGC-PX1。同社は本製品で写真市場へ参入すると同時に、写真・動画ボーダレス化の牽引役になりそうだ

同社従来機とGC-PX1で同時に撮影した動画を並べて配置することで、描画性能を比較するプレゼンテーション。映像のコントラストも動体の滑らかさも、明らかにGC-PX1が優れている