OpenJDK

Appleは2010年10月、Javaの開発とサポートを終了すると発表した。今後同社から提供されるMac OS X版にはJava実行環境は含まれないことになる。ただしAppleはこれにかわる形でOracleとの提携を発表。Java開発の場を自社開発からOpenJDKへ移行させる旨を伝えていた。このように変更した真意はわからないが、今後Mac OS Xで動作する最新のJavaを入手するにはOpenJDKを使う必要があることは間違いない。

2010年12月にはこの取り組みに先行する形でMac OS X向けのOpenJDK 1.7のパッケージが登場した。これまでFreeBSD向けに移植されてきたOpenJDKをベースにしてMac OS Xに移植したバージョンで、Mac OS X Snow Loepard 32ビット版と64ビット版が提供されていた。

10日(米国時間)にはOpenJDKプロジェクトにおいて新しいプロジェクト「Mac OS X Port」が承認された。公開されたコードはユニバーサルバイナリを生成するように変更されており、Intel版のみならずPowerPC版も生成できるという。今後、Mac OS XでJDK7の機能が必要になる場合などは、OpenJDKから提供されるMac OS X版のOpenJDK7パッケージを利用することになるとみられる。