テスト結果
テストそのものは、どのテストも平均1分未満で終わるため、合計でも5分前後といったところだ(Basic Editionの場合はこれに先立ちデモが表示されるので、合計10分近くとなる)。終了するとこんな感じで結果が表示されるが(Photo26)、詳細はオフラインでは判らない。これについては"View Result an 3DMark.com"ボタンを押すとWebブラウザで表示される(Photo27)。
ちなみにPhoto26には"Load"、"Save"のボタンが表示されているが、これが使えるのはAdvanced Edition以上のユーザーでBasic Editionのユーザーは利用できない(Webブラウザでの表示は可能)。Saveは結果の記録、Loadは記録した結果の読み込みで、ファイルには".3dmark-11-result"なる拡張子が付けられているが、これを読み込みたければ拡張子をzipにするだけで良い。これを展開すると、
SI.xml(システム情報) |
Result.xml(テスト結果) |
Handle.xml(結果を開くためのハンドラ情報) |
Hash.txt(ハッシュ情報:恐らくテスト毎に区別するためのIDになるものと思われる) |
[Content_Types].xml(コンテクスト情報:xmlのフォーマットそのものの情報) |
の5つが含まれているので、このResult.xmlをパースすれば直接情報を取得できる。
さて、テスト結果からのスコアの算出方法にも触れておきたい。先に述べたとおり、3DMark 11では6つのテストの平均フレームレートからGraphics/Physics/Combinedという3つの値を算出し、ここから最終的なスコアを計算している。各々の値の計算の仕方だが、これもEntry/Performance/Extremeのlevelによって異なっている。まずGraphics/Physics/Combinedについては、
Graphics Score = 230×(4÷((1÷Game Test 1のフレームレート)+
(1÷Game Test 2のフレームレート)+
(1÷Game Test 3のフレームレート)+
(1÷Game Test 4のフレームレート))
Physics Score = 315×Physics Testのフレームレート
Combined Score = 215×Combined Testのフレームレート
となっている(この230/315/215という係数は、今のところlevelによらず一定)。ここからの最終的なスコアだが
3DMark Score = 1÷((Graphicsの重み÷Graphics Score)+
(Physicsの重み ÷Physics Score) +
(Combinedの重み÷Combined Score))
となっている。ここで各々の重みは表2の通りで、レベルが上がるほどグラフィックの比重が増すという形になっている。このあたりは3DMark Vantageなども同じであったが、比率の変化の具合は3DMark Vantageなどに比べるとずっと緩やかになっている。とはいえ、要求されるグラフィックのレベルが特にExtremeなどでは極端に上がることを考えると、やっぱりEntry/Performance/Extremeでは大幅にスコアが変わると予測される。
■表2 | |||
Entry | Performance | Extreme | |
---|---|---|---|
Graphicsの重み | 0.70 | 0.75 | 0.80 |
Physicsの重み | 0.20 | 0.15 | 0.10 |
Combinedの重み | 0.10 | 0.10 | 0.10 |