ジャストシステムは、同社のPDFソフトシリーズ「JUST PDF 2」、日英・英日翻訳ソフト「翻訳ブレイン3」を2月10日より発売する。製品は同社次期一太郎「一太郎2011 創」関連製品として同日発売され、連携させることでより効果的に活用できる製品群となる。「JUST PDF 2」の対応OSは、Windows XP(SP3) / Vista / 7、「翻訳ブレイン3」はWindows XP(SP3) / Vista(SP2) / 7。32/64ビットともに対応する。製品ラインナップは以下の通り。

JUST PDF 2 [作成] 1,980円
JUST PDF 2 [データ変換] 2,980円
JUST PDF 2 [作成・編集・データ変換] 4,800円
JUST PDF 2 [作成・高度編集・データ変換] 11,580円
翻訳ブレイン3 36,540円

JUST PDF 2

JUST PDF 2 [作成]

JUST PDF 2 [作成]

JUST PDF 2は、ビジネス/個人を問わず利用頻度が高まるPDFファイルを、用途に応じて必要な選択が行えるよう幅広いラインナップが用意されている。PDF作成機能では、Word/Excel/PowerPointなどのオフィスアプリケーションへのアドインや、同日発売の一太郎2011をはじめ各種アプリケーションのファイルからPDFファイルを作成できる。

拡張子の異なる複数のファイルを一括変換、ひとつのPDFファイルにまとめたり、背景への"透かし"の挿入、パスワード設定や印刷制限など基本的なセキュリティ機能も備える。新たに「JUST PDF 2 作成履歴管理ツール」を搭載。検索機能や作成したPDFファイルの元となるファイルへのアクセスが簡単に行えるなど小回りが利く機能が追加されている。

JUST PDF 2 [データ変換]

JUST PDF 2 [データ変換]

データ変換機能では、PDFファイルから各アプリケーションデータに変換。PDFファイルの右クリックからの手軽な変換から、プレビュー画面を見ながらの変換まで状況に応じて使い分けられる。段組や画像なども再現され、難しいレイアウトなどの場合でも"領域編集ボタン"から手動で簡単に編集機能を呼び出せる。

PDFファイルのみならず、JPEG/BMP/TIFFなどの画像データをもOCR機能を用いて文書データにすることでき、紙原稿からのスキャナ画像やデジカメ画像から、テキストを抽出することも可能になる。また、スペルチェック辞書も搭載しており、英語文書の単語のOCR結果を辞書で補正、精度の高い変換を可能とする。

JUST PDF 2 [作成・編集・データ変換]

JUST PDF 2 [作成・編集・データ変換]

JUST PDF 2 [作成・編集・データ変換]には、作成・データ変換の各機能に加えて、PDFファイルの直接編集や画像、テキストボックスの追加など本格的編集が可能になる。バリエーション豊富なスタンプやノート、透かしなどの挿入、見たいページにジャンプできる"しおり"機能、ページの統合・分割、抽出、移動やページの一部を切り出すトリミング、ドラッグ&ドロップでの操作などPDFを紙のように扱える。256bit AES暗号化、パスワード設定やコピー制限などのセキュリティ機能も充実している。






JUST PDF 2 [作成・高度編集・データ変換]

JUST PDF 2 [作成・高度編集・データ変換]

最上位版となるJUST PDF 2 [作成・高度編集・データ変換]では、加えてPDFファイル上のテキストの直接編集、PDF内の画像の移動や削除、クリップアートの挿入などワープロ感覚でPDFファイルを編集できるようなツール、各種機能が搭載される。「テキスト注釈ツール」では、いつ誰がどこで編集したかを履歴として記録、複数人での共同編集にも威力を発揮する。「引き出し線付きテキストボックス」は、効果的に各ポイントにテキストと矢印を配置、指摘/相談/質問など、多彩なPDFファイル活用に寄与する機能。

ほか、PDF検索を効率化するインデックス機能、複数ページの裏表両面配置「面付け」、形式の異なる複数ファイルをひとつのPDFファイルにまとめて管理する「PDFポートフォリオ」など多数。セキュリティ機能では、暗号化やパスワード設定、黒塗り、電子署名などの機能に加え、複数のPDFファイルやPDF以外のファイルを一括で暗号化し、電子署名設定できる「電子封筒」機能も搭載する。

日英・英日翻訳ソフト「翻訳ブレイン3」

日英・英日翻訳ソフト「翻訳ブレイン3」

「翻訳ブレイン3」では、"基本語辞書"+"専門語辞書"の総登録語数が410万語から540万語へと大幅に増加、22分野の専門語辞書を標準装備するエキスパート向け日英・英日翻訳ソフトとなる。「原文」と「訳文」をセットで登録しておくことで、新たに原文と一致(完全一致/文型一致/部分一致)した場合に登録した訳文を呼び出せる「翻訳メモリ」や6つの機能別エリアを同時表示するユーザーインタフェース「マルチペイン翻訳エディタ」などの特徴がある。

新バージョンでは、翻訳メモリツール「TRADOS」など業界で広く使われるフォーマット「TMX」に対応し、TMXのインポート/エクスポートが可能になったほか、訳文の正確さを確認する翻訳結果に対して逆方向の翻訳を行う"逆翻訳"機能なども搭載している。