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Firefox 4 beta 7が公開された。JavaScriptエンジンの大幅な高速化とハードウェアアクセラレーションを利用したレンダリング性能の大幅向上という、メジャーリリースに匹敵する興味深いベータ版に仕上がっている。特にレンダリング性能の向上はすぐに体感できる改善点だ。利用できる環境は限られるが、利用できる環境では大幅な改善が期待できる。

Firefox 4 beta 7でグラフィックのハードウェアレンダリング機能が実現されたのはWindows版とMac OS X版。Linux版は今後の対応となる。それぞれ次の技術を使ってハードウェアレンダリングを実現している。

  • Windows - DirectX技術(Direct2D、DirectWrite)
  • Mac OS X - OpenGL技術

ハードウェアアクセラレーションが利用できるかどうかは、利用しているグラフィックチップが必要とする機能に対応しているかどうか、利用するにあたって問題がないか、ドライバが対応しているかどうか、といった複数の要素で決定される。機能的に対応していると謳われているものでも、利用するにあたって問題があるものは無効になるように設定されている。

自分の利用しているPCでハードウェアアクセラレーションが動作しているかどうかは、アドレスバーに「about:support」と入力して表示される「グラフィック」の項目を確認すればいい。たとえばWindowsであれば、ハードウェアアクセラレーションに対応していれば次のようにDirect2DとDirectWriteの項目にtrueが表示される。falseになっている場合にはハードウェアアクセラレーションは機能していない。

ハードウェアアクセラレーションが有効になっているWindows 7。Direct2DとDirectWriteの双方が有効になっている

ハードウェアアクセラレーションが有効にならないWindows 7。どちらの機能も無効になっている

ブラウザのレンダリングにハードウェアアクセラレーションを利用する取り組みはFirefoxのみならず、IE9、Chrome、Safari、Operaなど主要ブラウザで積極的に進められている。こうしたブラウザでも同様のハードウェアおよびドライバ条件が要求されることになる。