Yahoo! Developer Network

WebサイトやWebアプリケーションを開発する場合、JavaScriptとCSSは欠かせない状況になっている。しかし中にはJavaScriptを無効しているユーザもいるため、JavaScriptやCSSを必須構成にして設計したサイトやWebアプリケーションは、こうしたユーザに対して情報を提供できないことになる。気になるのは具体的にどの程度のユーザがJavaScriptを無効にしているのか、というところにある。

米国サイトにおけるアクセス分析の結果であるため日本のサイトでも同じデータが適用できるがわからないが、興味深い報告がYDNブログに掲載されている。米国のYahoo!サイトアクセスログから検索エンジンのクローリングやボットからのアクセス、スパムアクセスなどを除外して、リアルユーザのアクセスのうち何%がJavaScriptを無効にした状態でサイトにアクセスしているかを報告している。

説明によれば多くの国や地域で平均1.3%ほどがJavaScriptを無効にした状態でYahoo!へアクセスしているという。もっとも多い国で米国の2%、もっとも少ない国でブラジルの0.25%になるという。割合で見ると少ないが、実際にYahoo!にアクセスするユーザの数は月あたり300万ユーザ。2%でも6万ユーザがJavaScriptを無効にした状態でアクセスしていることになり、無視できる数とはいえないという。記事ではJavaScriptを無効にしたユーザに対しても情報を提供するためにはプログレッシブエンハンスメントの手法が有効であることにも言及している。