人気スマートフォン「BlackBerry」を擁するカナダResearch In Motion(RIM)が、モバイルアプリケーションストア技術を提供する米Cellmaniaを買収した。買収金額など詳細は非公開。スマートフォン市場の競争が激化する中、アプリストアサービスを強化する狙いと思われる。

RIMの買収は、8月24日にCellmaniaが明らかにした。Cellmaniaはベンチャー企業で、モバイルインフラ、アプリケーションストアのバックエンド技術などを持つ。中でも、ホワイトレーベルサービス「mFinder」は、DRMやOver the Air(OTA)配信などの機能を持つコンテンツ管理を「Android」「Symbian」などさまざまな端末向けに提供できるソリューション。オペレータは自社ブランドを付けて、開発者のアプリケーション提出、ストアでの提供、課金などのサービスを提供できる。米Sprint Nextel、米Virgin Mobile USA、豪Telstraなどが同社のサービスを利用しているという。

Cellmaniaによると、今後RIMのグローバル組織の一部となり、アプリケーションストア開発技術を「BlackBerry」プラットフォームにもたらす、と説明している。

米Appleのアプリストア「App Store」の成功を受け、スマートフォン事業におけるモバイルアプリの重要性が高まっている。RIMは自社端末向けのアプリストアとして「App World」を展開しており、8月20日に改訂版「App World 2.0」を公開している。