米Virgin Mobile USAは8月25日(米国時間)、月額40ドルでのデータ通信無制限プランの提供を開始する。現状、同社は米国で月額20~60ドルでの携帯データ通信サービスを提供しているが、今後これらは40ドルの定額プランで置き換えられる。一方で少しだけサービスを利用したいユーザーに向けて、10ドルで10日間利用できる軽量プランも用意される。Virgin MobileはUSBモデムやWi-Fiルータの購入も容易であり、米国への短期出張者が使いやすいサービスが登場したことになる。

Virgin Mobile USAはもともと英Virgin Groupの携帯部門だった企業で、MVNOで携帯サービスを展開している。米国での提携キャリアは米Sprint Nextelであり、同社のEV-DOベースのネットワークを使った携帯電話サービスならびに、PC向けのデータ通信サービス「Broadband2Go」を提供する。Virgin Mobile USAは2009年にSprintに買収されており、現在は同社傘下のプリペイドサービス企業としてVirginブランドを使ったサービス展開を行っている形だ。プリペイドサービスゆえに誰でも簡単で安価に購入できるのが特徴で、米国内ではBest Buy店舗で携帯電話本体やBroadband2Goに利用するUSBモデム/Wi-Fiルータが購入できるほか、利用料金をチャージする「Top-Up」と呼ばれるカードも購入できる。もし米国でデータ通信を利用したいというユーザーがいるならば、USBモデムが80ドル、MiFiアクセスポイントが150ドルで購入できる。これにTop-Upを組み合わせることで、すぐにデータ通信が利用できるわけだ。

Virgin Mobile USAでは現在、10ドルで100MBまでの通信が可能なプラン(10日間)、月額プランとしては20ドルで300MBまでのもの、40ドルで1GBまでのもの、60ドルで5GBまでのものの計4種類のデータ通信プランが用意されている。これを同社では40ドルで無制限のプランへと置き換える計画だという。また10ドルで100MBのプランはライトユーザー向けとしてそのまま残されることになる。

極端にヘビーな用途には厳しいが、回線品質はEV-DOのため通常のインターネット利用には問題ないだろう。

本件はもともとFacebookのキャンペーンページとしてリークした情報をWirelessWeekIntoMobile などが報じたもので、現在ではSprint Nextelから25日の正式発表がアナウンスされているようだ。米国出張や旅行予定のある方は、正式発表を待ってぜひトライしてみてほしい。