NRIサイバーパテントは8月23日、アマノタイムビジネスと共同でインターネットを用いた電子タイムスタンプサービス「Cyber Date Stamp」を開始した。

電子スタンプは、「付与された時刻の時点でそのデータが存在したこと」、「付与された時刻から現時点まで変更されていないこと」を証明する。その利用には、「専用ソフトが必要であること」、「ファイルが複数ある場合は各々にタイムスタンプを押す必要があること」といった課題があるが、それを解消するのが同サービスだ。

同サービスは、「専用ソフトのインストールが不要で、ブラウザを通じて利用可能」、「関連する複数ファイルを一まとまりにして電子タイムスタンプを押すことが可能」、「データの受信日時ではなく、電子タイムスタンプを押した日時を基準に日付証明」、「テキストファイルに加え、図面や写真、動画など大容量ファイルに対応」といった特徴を有する。

その仕組みは、次のようになる。まず利用者は「NRI サイバーパテントデスク2」にアクセスし、日付証明を行いたいファイルを選択してそれに関連したメモを記載する。これを受け、同サービスは記載したメモをPDFに転記した台紙PDFを用意し、これらファイルをまとめて台紙PDFに添付した「包袋PDF」を作成し、アマノに「包袋PDF」から生成したハッシュ値を送信する。次に、アマノがハッシュ値に電子タイムスタンプを押して、タイムスタンプトークンを返却する。最後に、NRI サイバーパテントがタイムスタンプトークンを「包袋PDF」に埋め込み、押印した日付を付して利用者に返却する。

「Cyber Date Stamp」の仕組み

包装PDFのイメージ

同サービスは、NRI サイバーパテントが提供する特許情報サービス「サイバーパテントデスク 2」のオプション機能として、1ID当たり月額5,000円(税抜)から提供される。