「gleeBox」

ブラウザの制御をコマンドラインでスイスイ行えると便利なのに。コマンドラインとはすべての操作をキーボードのみを使って制御するインタフェースのことだ。マウスなどを使って直感的な操作を用いるGUIとは異なり、取っつきにくいという人もいると思う。ただ、使い慣れるとこれはマウスを使って操作するよりも格段に操作が速くなる。普通にPC操作を行っている場合、これらコマンドラインに遭遇することは希であろうが、「gleeBox」はそんな夢を叶えてくれる。PCはもっぱらインターネットという場合でも、これを機にその感覚を習得しておいてもいいのではないかと思う。それほどに活用度の高いツールだ。

注意:本稿では、ソフトウェアのインストールを行っていますが、ソフトウェアの利用は使用者の責任で行ってください。

「gleeBox」では、数多くのコマンドとともに。TwitterやWikipeda、Googleはあたりまえ海外を中心に200を超えるWebサービスとの連携も可能だ。コマンドとこれら数多くのサービスを組み合わせることで快適なブラウジングを楽しめるのではないだろうか。「gleeBox」は、現状ではFirefox、Chrome、Safariで利用できる。gleeBoxをインストールするには、公式Webサイトからリンクを辿り、各ダウンロードサイトなどからインストールを行う。

gleeBoxの起動

インストール後、キーボードの「g」を押すとブラウザ上にコマンドラインを入力できるエリアが出現する。ここに各種コマンドを入力することで様々な機能が使えるようになる。[Esc]キーでこのエリアを消すことができる。

図2 [g]でgleeBoxが起動する。このエリアにコマンドを打ち込むことで様々な機能を思う存分使いこなせる。[Esc]キーを押すとgleeBoxを消すことができる

まずは基本的な機能としてエリアに文字列を入力するとWeb上でマッチするキーワードに移動する。キーワードはハイライトされており、一目でわかるようになっている。そのまま[Tab]キーを押すと、次の候補へとブラウザは自動的にスクロールしてハイライトされているキーワードへと移動してくれる。[Shift]+[Tab]キーでは前のキーワードで戻ることができる。キーワードがリンク形式の場合は[Enter]キーでリンク先に、[Shift]+[Enter]で新しいタブでリンク先を開く。何もWebページ内で引っかからない場合は、そのまま検索サイトでの検索を行ってくれる。日常的な検索ツールとしても利用できそうである。

図3 キーワードを入力するとマッチするキーワードに移動する。[Tab]キーを押すと次の候補へと画面も自動的にスクロールしてくれる

図4 Web上のキーワードはハイライトで強調表示される

HTMLの要素を探し出すことも可能だ。その場合は"?"を使う。"?h"と入力すると<h1><h2><h3>の要素を、"?img"で画像要素を、"?a"ではリンク要素を探し出せる。

図5 HTMLの要素なども拾うことが可能だ

図6 図では画像要素であるimgタグのエリアを探し出している

図7 ?aではリンクが設定されているところすべてを強調表示

EvernoteやTwitterなど便利なWebサービスとの連携

"!"を使うと各種Webサービスとの連携を使った拡張できる。"!tweet"ではTwitterへとダイレクトでURLとともにジャンプすることが可能になり、"!shorten"ではbit.lyを使った短縮URLを作成することも可能だ。"!share"を使うとさらに拡張できるサービスが広がる。公式サイトからのリンク先にあるaddthis.comでは利用できるサービスとパラメータで利用する"Code"やサービスの詳細が掲載されている。

図8 "!tweet"と入力すると

図9 Twitterへ表示中のURLをダイレクトに

図10 "!shorten"とすると

図11 bit.lyを使った短縮URLをページの変遷なく作成できてしまう