エルピーダメモリは、2GビットLPDDR2としては世界最小を実現したというDDR2 Mobile RAM「ECB240ABBCN」を開発したと発表した。スマートフォンやタブレットPCをターゲットとした製品。サンプル出荷は2010年8月、量産は同9月からを予定している。

「ECB240ABBCN」

1.2V電圧駆動を実現しながら、1,066Mbpsのデータ転送速度を実現しており、システムを64ビット構成にすることで、8.5GBpsを実現することができる。動作電流は、従来の50nmプロセス品比で約30%低減しており、バッテリの長寿命化が可能。MCP向けベアチップでの提供のほか、PoPやFBGAパッケージでの出荷にも対応を予定しており、FBGAパッケージでは積層技術を活用することで、2Gビットから8Gビットまでのラインナップを用意する。

なお同製品は、現在、同社広島工場で能力を増強している40nmプロセスラインの主力製品となる予定だ。