Cooler Masterが展示していた、今年度に登場予定の新製品を紹介したい。
「HAF X」はHAF 932の上位モデルとなるフルタワーケース。ATX、E-ATXに加え正式にGIGABYTE XL-ATXもサポートしている。ファンレイアウトはフロント230mm、トップ200mm×2(うち1つはオプション)、サイド200mm、リア140mm、VGAがダクト120mm、ホルダー80mm(オプション)という構成。また、フロントファンから電源に向けスムーズに風を送るためのカバーも装着できる。HDDベイはシャドウベイ5基に加え、5インチベイにホットスワップ対応の3.5/2.5共用HDDベイ2基を備える。フロントインタフェースはUSB 3.0×2、USB 2.0×2、IEEE1394、eSATA、オーディオ入出力。同社では上位モデルからUSB 3.0対応をスタートさせるとしている。
ケースでは「Elite 430 Black」も展示されていた。こちらは早ければ7月にも登場予定。日本市場での予想価格が約9,000円前後と比較的リーズナブルな製品だが、展示機ではハイエンド構成にも対応する内部スペースをアピール中だった。その構成はCore i7-980Xに同社最新クーラーの「V6GT」、GeForce GTX 480の3-way SLIというもの。さすがに若干窮屈な印象はあるものの、これが入ってしまうところには驚く。
CPUクーラーでは前述の「V6GT」のほか、「V6」「Hyper B6」といった製品が展示されていた。V6GTは6本のヒートパイプを用いたデュアル12cmファン付きクーラーで、上部にはLED発光ギミック付きのボタンが搭載されている。V6はV6GTのシングルファンモデルで、ヒートパイプとベースは銅素材がむき出し、ボタンもLEDが省かれている。Hyper B6は7本のヒートパイプを用いたモデルで、デザインは比較的簡素だが、300~1500rpmと低回転な12cmファンを採用しており静音性に長けている。
電源では「Silent Pro Goldシリーズ」「GXシリーズ」の2つの新ラインナップが展示されていた。Silent Pro Goldは80 PLUS GOLD電源。昨年はUPCシリーズをベースにした80 PLUS GOLD電源が展示されていたが、具体的な製品へと進化したようだ。600W/800W/1000W/1200Wと4つの容量ラインアップを備えて、それぞれモジュラーケーブルを採用している。高い変換効率を達成した具体的な技術として、同社は「Hyper Path」「Hybrid Transformer」「Heat Transfer」を紹介している。
もうひとつのGXシリーズは、5年保証を付けた80 PLUS認証のエントリー電源。こちらの製品はケーブル直結式で、550W/650W/750Wという比較的大容量なラインナップで+12Vは60AとマルチGPUにも余裕で対応できるスペックだ。早ければ7月中にも登場予定。
電源に関連して、ノートブック向けACアダプタとモバイルバッテリーにも新製品が展示されていた。まずACアダプタの新製品が「USNA 95」。95W対応ACアダプタとしてはスリムなボディが特徴で、一般的な95W ACアダプタに対し2/3ほどの厚みしかない。加えてUSBポートも備え、携帯機器などに給電できる。ジャックはアダプタ式で、各社の口径に対応する。CHOIIXブランドの「Power Bank 10w(X-2010)」は容量2700mAh/10Whrsのモバイルバッテリー。丸みを帯びたデザインが特徴で、サイズは110×64×12mm、102gとコンパクト。microUSBのケーブルも付属する。
そのほかCooler MasterのサブブランドであるCHOIIX、CM STORMから新作マウスが展示されていた。CHOIIXブランドのマウス「CRUISER」は、透明なガラスの上でも使える製品。外観はスタンダードな2ボタンのホイール付き無線マウスで、高さ調節も可能なギミックを備えている。ポップなカラーバリエーション展開に加えマウスパッドも同梱。
ゲーマー向けブランド「CM STORM」のゲーミングマウスの新製品「Inferno」。昨年の「SENTINEL ADVANCE」がFPS向けだったのに対しInfernoはMMOユーザーをターゲットにした製品という。ボタンは合計11個。左右クリックボタンの外側やホイールの直後にボタンを配置することで指の移動距離を抑えつつ多ボタン化を実現している。専用ユーティリティからはプロフィールやマクロ、スクリプトなどが設定できる。